二十四節気の ”霜降” を迎えて思う、「紅葉」と「もみじ」と「カエデ」の違いについて
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日から二十四節気の霜降(そうこう)という時候に入ります。そんな中でふと思った、「紅葉」と「もみじ」と「カエデ」という事についてブログを書こうと思います。
霜降とは
霜降という文字を見ると、ほぼ大半の方が「しもふり」と読まれるのではないでしょうか。お笑い芸人の霜降り明星のイメージが強いですもんね。がしかし、二十四節気の場合には「そうこう」と読みます。
そしてこの霜降(そうこう)とは、この日から気温の低い地域や山間部などでは、霜が降るようになってくるという意味の時候になります。
つまりこの日から、二十四節気の次の時候である「立冬」に向かって寒さが進んでゆき、紅葉なども一気に深まるとともに、食べ物も秋のものが旬を迎える時候だという事なのです。
「紅葉」と「もみじ」と「カエデ」
皆さんはこの写真の植物をなんと呼びますか。
「もみじ」ですか?「カエデ」ですか?
「もみじ」とよばれた方、正解です。ただし半分だけ(笑)もう半分は正しくありません。
「カエデ」と呼ばれた方、正解です!
そして「もみじしたカエデ」と言われた方が有ったら、大・大・大・大正解です!!
「もみじ」とは何か?
「もみじ」って漢字で書くとどう書きますか?「紅葉」って書きますよね。
そもそも「もみじ」とは「紅葉(こうよう)」の事や「紅葉(こうよう)する植物全般」を指す言葉なのです。日本古来から紅葉(こうよう)する事を指す言葉に「もみじ(紅葉)する」と言う言葉もあるくらいです。
ではなぜ「カエデ」が「もみじ」と呼ばれるようになったのかと言う事ですが、日本にはイチョウやポプラ、カキなどをはじめとして、秋になって葉が赤や黄色に色づく植物が沢山ありますよね。
その中でも「カエデ」の紅葉(こうよう)は美しく代表的なものであり、いつの頃からか「カエデ」=「もみじ」と呼ばれるようになってきたのです。
カエデとモミジは何が違うのか
カエデの中には、品種として〇〇カエデとか〇〇モミジと呼ばれるものがありますが、これらは全てカエデ属になります。つまり植物学上ではカエデ(楓)とモミジ(紅葉)は同じ植物という事になります。
ちなみにこれは、英語の呼び名から考えると分かりやすいのですが、カエデ(楓)とモミジ(紅葉)はどちらも英語では「Maple(メープル)」と呼び、カエデ(楓)とモミジ(紅葉)という風に使い分ける英語はないという事からも、ご理解いただけるかと思います。
ちなみに日本で使い分けている品種名としての、カエデ(楓)とモミジ(紅葉)は、一般的に葉の大きさや色などでそれぞれを呼び分けており、比較的大きな葉を持ち、葉の切れ込みが浅いものは「楓」、葉が小さめで手のひらのような形をしており、深い切れ込みがあるものを「紅葉」と呼び分けられています。
したがって植物学上としては「カエデ」が正解ということなのです。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。