10月の光風流カレンダー「キッチン用品に生ける」は"型抜き"を使ったいけばな作品です
こんにちは、内藤正風です。
今日は朝から光風流の役員会を開催しています。
今日の中心議題は、12月に開催する光風流いけばな展かな。
けれど10月下旬に行なう特別研修や11月に発行する流誌「光風たより」の編集、12月の事始めなど内容は盛り沢山です。
とはいえ、会議は愚息の副家元が進行し各担当の先生方がドンドン検討していってくださるので、私は会議の内容を聞きながらブログを書く事も出来ちゃうというわけなんです。
ってことで、今日から10月になり光風流のカレンダーの作品が新しくなりましたので、作品や作者や作品への思いなどを紹介させて頂きます。
光風流のカレンダーでは、作者の思いや作品の意図を動画でご覧いただく事が出来るようになっています
いけばな作品は単なる装飾ではありません。
作者の思いが込められていたり、主義主張が作品に込められていたりしています。
とはいえ作品は気軽に見て楽しんで頂ければいいのですが、作者の意図を知ることによって作品の見え方が変わってきたり、より深く何かを感じることが出来るようにもなりますので、光風流カレンダーでは ”その作品を生けた作者の思い” をスマホがあれば簡単に動画でご覧いただく事が出来るようにしています。
ちなみにこの動画をご覧いただくには、光風流カレンダーをお買い求めいただき、iPhoneの方は「app Store」、Androidの方は「Google play」から「COCOAR」(⇓こんなマークです)というアプリをダウンロードしてください。
そしてこのアプリを立ち上げて、一番下に表示される「スキャン」という機能で今月(10月)のいけばな作品を読み取っていただければ、作者の作品への思いや作品作りの苦労話などを動画でご覧いただく事が出来るようになっています。(下の写真はiPhoneのものになります)
まだ未体験の方は是非楽しんでみてください。
10月の光風流カレンダーの作品
光風流の今年のカレンダーのテーマは、「キッチン用品に生ける」です
いけばなは身近に存在するものを素材や器にして、お花を生け楽しむ事を古来より行なってきています。
そんな中で今年のカレンダーでは、私たちの生活に極めて身近なところに位置する ”キッチン用品” を器に用いて1年の催事や季節感を表現しており、その意味でいうなれば、いけばなの原点を振り返りながら新しい事に挑戦しているカレンダーだという事が出来ます。
ということで、10月の作品を紹介させていただきます。
◇作者
張 艳甫
◇キッチン用品
型抜き
◇花材
カエデ、スターチス、サンキライ、カボチャ
◇敷板
布
◇花態
盛花
この作品を生けられた張 艳甫さんから、作品についての一言
皆さん、こんにちは。
この作品は、豊作を願い生け上げました。
10月は秋の収穫の時候になります。
そんな月のカレンダー作品ですので、秋の豊作を祈り、神様に感謝し、そして疫病退散を意味しています。
皆さまのご健康とご多幸を心より祈っています。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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