失敗は悪い事ではありません。失敗 ”すら” していない事こそ大問題だという事に気付かなければならないのです

こんにちは、内藤正風です。

今日は庭に出ていて、小学生の子供さんが走っていったのを目にして、あ~夏休みだなぁ~って思っていたのですが、そのあとTwitterで今日は山の日で祝祭日だという事を知って「なんだ祝祭日だったんだ」と思い、それから暫くたってから「ん?いやいや、夏休みだし山の日だし、いずれにしても子供さんは走っていておかしくないやん」と自分で笑ってしまいました。

失敗は悪い事ではない

こんな調子ですから失敗なんて日常茶飯事の私は、失敗は悪い事だとは思っていません。だって何か行動を起こしてうまく行かなかったという事は、それと同じことをしたらうまく行かないという学びを得たという事なのですから、経験値としては+1という事なのです。
すなわち1つは何かを得たという事です。

”失敗”と聞くと恥ずかしい事とか悪い事と思っておられる方が多いと思いますが、これ実は大間違いで、失敗は胸を張って誇るべき事なのです。
ただ一言付け加えるならば、”試行錯誤や挑戦をしてした”失敗は誇るべき事だという事です。

失敗は進歩の証であり、成功に近づいている

例えばある事柄に取組んでいて、思いつく方法が10通りあるとしましょう。そしてその中に正解が1つ含まれているとするならば、1つ取り組んで失敗したという事は「コレは駄目だよ」という答えを見つけ出すことが出来たってことですよね。
これは大いなる進歩です。
だってこんな風にして、「コレは駄目だよ」って言うのを1つづつ見つけ出してゆけば、確実に正解には近づいて行っているのですから。
10のうち1つダメなのを見つけたという事は1/10から1/9に正解率が上がったってことです。
そして9のうちから1つダメなものを見つけたら、1/9から1/8に正解率が高くなります。

これ、着実に正解に近づいて行っていますよね。すなわち成功への過程であるという事なのです。

失敗 ”すら” していないのは一番最悪な事です

多くの方が「失敗しないようにしよう」とされます。しかしこれは大きな間違いです。
だって失敗しないようにするという事は、行動を起こさないようにするという事でもあるからです。

何か新しい事に取組んだり挑戦したりすれば、思い通りにならないのが普通です。
たとえば動画の編集なんて良い例だと思います。
初めて動画をYouTubeにアップしようと思ったら、分からないことだらけです。自分のスマホで動画をどんな風に撮影したら良いのか分からない。動画の編集をどうしたら良いのか分からない。YouTubeへのアップの仕方もやったことないから分からない。分からないの×3です。(笑)

なのに多くの人がこう思うのです。「かっこいい動画編集をしたい」「オシャレに見えたりカッコよく見えたりする動画を撮影したい」「音楽とか文字とか入れてプロみたいな仕上げにしたい」。
目標が高い事はいい事だと思います。
しかしそんなものズブの素人が、何ならズブの素人どころかズブズブの素人が、最初からそんな事出来るはずがありません。

赤ちゃんは最初は寝返りを覚え、そのあとハイハイが出来る様になり、そしてつかまり立ちの後に歩くことが出来る様になって、そのあとに初めて走ることが出来るようになるのです。
最初から陸上の選手みたいには知りたいと思ってもそんな事絶対に無理なのです。

寝返りが出来る様になるために何度失敗しましたか?ハイハイが出来るようになるためにどれだけ試行錯誤したでしょう。歩けるようになるために何度コケたでしょう。
分からないほどの失敗をしたからこそ出来るようになったのです。
失敗しない道を選ぶという事は、この赤ちゃんの例で言うと歩くことを最初から放棄するという事なのです。

出来ないと思っている、そのほとんどが思い込みです

出来ない=無能、ではありません。出来ない=むつかしい、でもありません。出来ない=永遠に出来ない、でもありません。
これは自分でメンタルブレーキをかけているだけなのです。
すなわち出来ないことが有るという事は、出来ない=やったことがない、という事ですし、出来ない=出来る様になる事がそこにある、という事なのです。

赤ちゃんの頃を思い返してみましょう。最初から走ることが出来ましたか?最初から日本語が今のように話すことが出来ましたか?
試行錯誤をするから、色々な学びや経験を得ることが出来るのです。失敗するからこそ、1つづつレベルアップすることが出来ているのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。