いけばなの作品作りや教室でのお稽古、そしてお仕事や家事を良いものにするためには、イメージをする事とイメージを繋いでシナリオにすることが何より大切です
今日は、移動のバスの中からこんにちは。内藤正風です。
久しぶりに移動のバスの中でBlogを書いています。
あ~、音声入力がしたい~~。
いけばなの作品作りにはイメージすることが不可欠です
いけばなと言うと、「決まった形にお花を生けているのでしょ。」と思われがちですが、実はそうではありません。
確かに基本と呼ばれるものには「型」がありますが、型はあっても使用する花材は植物という自然の素材ですから、枝ぶりや咲き前など1本1本全てが違ってきます。
そういう中で作品を作り上げようとすると、出来上がりをイメージしながら生けてゆくことが不可欠になります。
言うなれば、行き当たりばったりに枝や花を挿してゆくのではなく、イメージを先行させてそのイメージに近づくことが出来る様にしてゆくという事なのです。
イメージは具体的であるほど効果が生まれる
イメージって具体的であればあるほど効果がハッキリと表れます。
例えばお料理なら、「今夜は何か作ろう〜」って思ってお料理を始めても何も捗らないですよね。
「今夜は7時からカレーを食べよう。」とか、「今夜は6時からキムチ鍋にしよう。」とかって具体的なら、買ってくるものは何か、買い物には何時に行ったらいいのか、下ごしらえを何時からはじめたらよいか、みたいな色んなことが自ずと決まってきますよね。
そしてここが具体的に決まればそれにともなって、お風呂に何時に入ろうとか他のことまでイメージが広がってきます。
すなわち「シナリオ」ができてくるってことです。
"いけばな"も「シナリオ」が大切
"いけばな"もこのシナリオが大切です。
例えば作品作りにおいては、どんな作品を作りたいのかというゴールをイメージし、そしてそこからまず1番最初に材料集めをしたり器を探したりします。
先日開催した「WA音華座」におけるデモンストレーションも同じです。
テーマに合わせた作品をイメージして作り上げ、そしてその作品を演奏される曲の時間や曲調に合わせてデモンストレーションの流れを考え、デモンストレーションが演奏時間とピッタリ合う様に練習を繰り返して完成度を高めてゆきます。
こうなると作品のイメージをするという事だけにとどまらず、まさにシナリオを作るところまで行かなければ良いものを生み出すことはできません。
何月何日までに作品のイメージを作り、その作品の仮制作を行ない、その後デモンストレーションの流れを考え、何月何日から何月何日まではデモンストレーションの練習を行なう。みたいな感じです。
こういうシナリオは、いけばなの作品作りだけではなくお稽古の指導においても意識しないと良いお稽古をすることはできません。
お稽古日だからとか、あるいは材料が届いたからと言う事だけでお稽古をするのではなく、今日は何を生徒さんに学んで頂くのかとか、どういう内容を身につけるお稽古を行なうのかということをイメージする。
そしてそこには何月何日のいけばな展に向かってステップアップして頂くというようなシナリオを設け、そこに向かって必要なお稽古を行なっていくと内容の濃いものにできるのです。
たぶん、会社経営や商店の運営もイメージする力とシナリオを作ることの大切さって、同じことではないのかなぁなんて思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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