いけばな展の作品作りは、シナリオを思い描いてお稽古に臨むと内容が濃くなり充実した時間を過ごすことが出来ます

こんにちは、内藤正風です。
光風流いけばな展まであと23日となり、作品作りのお稽古もいよいよ佳境に入ってきました。

コロナ感染防止のために、完全予約制 + 極少人数制にてお稽古をさせていただいていますので、皆さんにはご迷惑をおかけしており申し訳なく思っております。

制限は新しい扉を開くキッカケです

「完全予約制 + 極少人数制」でのお稽古と聞くと、不自由だなぁとか不便だなぁって思われる方も多いと思います。
確かに、お稽古日の時間内であればいつでも自由にどうぞという形と比べると、思い立った時や気軽にお稽古にゆく事ができないという事がありますので、不自由さは否めないと思います。
しかし予約制になっているからこそ1日のスケジュールに入れて行動するので、行こうと思っていたのに行けなかったとか、教室で仲間と話に熱中してしまって後の予定に遅れてしまったとかって事がなくなるのも事実だと思います。

制限って聞くと悪いことと思いがちであったり、兎にも角にも拒否反応に結びついたりしますが、実は制限こそが「新しい扉を開くキッカケ」でもあるのです。

これを機会に効率の良いお稽古を考えてみました

「完全予約制 + 極少人数制」でのお稽古ということは、時間制限があるということです。すなわち〇〇時から〇〇時までってことなので “限られた時間の中でいかにお稽古の効率を高くするか“ が大切になるということです。

そこで効率を良くするとはどういうことかを考えてみたのですが、それは無駄な時間を無くすということに尽きると思います。

無駄な時間を省いたお稽古に大切なのは「シナリオ」です

駄な時間を無くすためには、計画性をもって準備しお稽古に臨むことが大切です。
そのためにまず一番最初にするべきことは、試行錯誤する作業と指導を受ける時間をきっちりと分けることです。

お稽古の時間が限られているのに、教室に来てからその場で試行錯誤をするなんて時間を無駄に過ごしてしまうことになりかねません。なので試行錯誤は自分なりにしっかりと行なっておいて、その成果を持ってお稽古に臨み指導を受けるようにするととても効率よく内容の濃いお稽古の時間にしていただくことが出来ると思います。
すなわちシナリオを作るという事です。

シナリオって言ってもそんな難しいものではありません。今後の行動予定みたいな感じでいいんです。
〇月〇日にお稽古に行くので、2日前までにこの準備をしておこう。3日前には材料を準備しておこう。5日前までに作品の構想をイラストにして見える化して具体性を持たせておこう。お稽古に行ったときには作品の仮に仕上げたものを持って行って確認してもらい、気づいたところを具体的に指摘してもらおう。
みたいな感じです。

いけばな展の作品作りのお稽古を、充実したものに出来るか出来ないかは自分次第です

同じ時間を過ごすのならば、充実した内容になったほうがいいですよね。
そのためには、とりあえずお稽古に行ったら何とかなるかな?ではなく、○○を学ぼう!とか○○をするぞ!!っていう風に目標と目的をもってお稽古をしていただければいいなぁと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。