寒くなるとお花が長持ちしますので、「お花のリフォーム」をして何度も楽しんでみてはどうでしょう
目次
こんにちは。内藤正風です。
今日は光風流で発行しているカレンダーに掲載する作品の写真撮影の立ち合いを行なってきました。
ちなみに今撮影しているのは、来年発行のカレンダーではなく令和5年度のカレンダー作品です。
寒い季節はお花が長持ちしますが、いつも同じお花が飾られていても楽しくないです
いよいよ秋から冬に入り、これからが寒さ本番になります。そんなこれからの季節は1年中で1番お花の日持ちが良い時期になります。
お家や職場でお花を飾られている皆さん、この季節はお花が長持ちするからと言って、なが~い間そのまま飾られていたりしていませんか?
いくら長持ちするからと言っても、生けた時と同じ形や状態でそのままっていうのも面白くないですよね。
いつも一緒のお花だと、慣れちゃってウキウキしなくなっちゃいますし、来られたお客さまも「今度はどんなお花が生けてあるかな?」っていう楽しみが半減してしまいます。
寒い季節は ”お花のリフォーム” も楽しみの1つです
お花が長持ちするからといって、生けたときのそのまま置いておかないといけないという事ではありません。
例えば、壺に生けているお花を水盤に生けなおしてみるとか、水盤に生けているお花を二つに分けて小ぶりな器やグラスやお皿などに生けて小品花にしてみるとかのように、器を替えたり形を変えて生けたりと楽しみ方は無限に広がります。
11月は七五三がありますし、12月はクリスマス、1月にはお正月と、お花を飾る機会が多いです。
こういう時に買い求めてきて生けられたお花は、イベントや節目を彩るという事で考えるとフォーマルなものと言えるでしょう。
しかしだからと言って、そのイベントや時期が過ぎてしまっているのに、お花が綺麗からと言っていつまでもそのまま飾ってあるっていうのも、シーズン外れでおかしな感じになっちゃいますよね。
そんなときには服のリフォームの様にお花の生け直しをして、カジュアルに楽しんでみてはいかがでしょうか。
材料は同じでも、器や生け方が変わると全く違って見えます
同じ材料でも、器が変わったり、構成が変わったり、大きさを変えたりすることで、全く違った魅力を作り出す事が出来るのが「いけばな」の魅力でもあります。
生けてあるお花の見た目が変わると、お部屋の雰囲気や空気感も変わって、同じ材料で2度も3度も楽しみを味わっていただく事が出来ます。
たとえばこの2枚の写真、どちらも同じ材料(栗、ネリネ、ソリダスター)を使っています。
先の作品は変形の壺に生けていますし、あとの作品は小型の蒸し器を器にして生けた作品です。
どうですか?先の作品をつぶして同じ材料で生けなおしているだけなのですが、全然違うでしょ。
難しく考えずに思いのままに生けると楽しさも倍増します
ご覧いただいた写真の様に使う器や生け方を変える、作品の大きさを変える、飾る場所を変える、そんな風にすると全然違って見えるのです。
「私お花したことないから。。。」とかって難しく考える必要はありません。
思いのままに、心のままに、手に取って挿してみてください。上手く生けようだなんて思わなくていいんです。
遊び心で気持ちがウキウキワクワクするように自由に生ければいいんです。
これからのお花が長持ちする季節は、こんな風にして気軽にお花のある生活を楽しんで頂きたいと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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