多様性こそいけばなの魅力であり、コロナ以降の新しい時代には、いけばなの多様性こそが生き残りのヒントになると思います
こんにちは、内藤正風です。
今日は朝は光風リゾートでゆったりとモーニングをして、そのあとは音声メディアのチェックやYouTubeのチェックなどをしながら、緊急事態宣言が延長になる様な気配が強まってきていますので、そうなった時の光風流で予定している事業のアレやコレやを考えたり来年以降の事を考えたりしながら午前中を過ごしました。
そして午後からは雑用もろもろをこなしてから、本日のブログアップをしています。
多様性こそがいけばなの魅力
今日の午前中に色々なことを考えている中でふと思ったのが、いけばなって多様性の申し子のような存在だよなぁってことです。
いけばなの作品と一口にいっても、その構成要素は沢山のものによって成り立っています。
まずお花を生けようとすると「器」が必要ですよね。
器の下には「敷板」も必要になります。
そしていけばなですから「お花」が必要なのは言うまでもないことですが、一口にお花といっても ”枝モノ” や ”花モノ” や ”葉モノ” など色々なものがあり、を取り合わせて魅力を生み出すようにします。
お花を飾る場所は多種多様にわたりますし、季節も1月から12月まであるとともに祝儀から不祝儀まであります。
同じ人が生けても、その時の気持ちのありようによってできる作品は変わってきますし、手法としても生花・盛花・投入・古典花や現代花と多種多様にわたります。
なのでこのようにして考えると、いけばなの構成要素や魅力の根源は「多様性」にこそあるといえると思うのです。
いけばなは古来より多様性を大切にしてきている
最近、多様性を認めようということが様々な場所で言われていますが、このようにして考えると、いけばなはその起源とされる役700年前から多様性を大切にして成立し、その歴史を積み重ねてきているんですよね。
その上、いけばなを行なっている人を取り巻く環境も、まさしく多様性によって構成されています。
地域に縛られることなく世界中の人々がいけばなを愛好されています。年齢にに関係なくお子様から年配の方まであらゆる世代の方がいけばなを行なわれています。宗教や宗派に縛られることもありません。学歴や人種、健常者や身障者、何一つとして拒むものではなく全てを受け入れており、多様性の見本のような環境です。
ええ、キングオブ多様性です!!(笑)
コロナ以降の時代の生き残りには、いけばな的視点こそが大切です
いけばなというと知らない方は、古臭いとか窮屈そうとかってイメージを持たれるかもしれません。しかし実は真逆で、作品だけにとどまらずいけばなを取り巻く環境自体も多様性を認め合うものであるということなのです。
そしてなぜこんなにも多様性を認めることが出来ているのかというと、それはしっかりとした「核」があるからにほかなりません。すなわち「基本」や「型」という風に言われる、明確な物差しに他ならないのです。
それぞれの良いところに目をやり、人と違うところを認め合い、お互いの特徴を生かしあうということこそが、いけばなの基礎であり学びであるということです。
このコロナ禍で、これからの世の中は大きく移り変わってゆきます。そんな中では新しい環境や価値観を受け入れることがまずは第一歩になるのは間違いありません。
いけばな的視点こそが、これからの時代の生き残りには欠かせないものではないかと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。