思い込みは自分の視野を狭くしたり可能性を狭くするだけです。お花を置く場所がないと思われている方に、今すぐ簡単に出来るお花の楽しみ方を紹介します

こんばんは、内藤正風です。
今日は午後からいけばな作品の写真撮影に立ち会ってきました。

今回はこんなアクロバティックな撮影をお願いしたのですが、撮影した作品は普通なんですよ(笑)

いけばなの作品の写真撮影って聞くと、普通にカメラを構えて”パシャ”って撮影して終わりって思われるでしょうが、見せ方によってはこんな撮影もしていただくのです。

思い込みは自分の視野を狭くしたり可能性を狭くするだけ

人間には思い込みがあります。「○○だよね」って言う思い込みや、「○○でなければならない」という決めつけも思い込みの一種だと思います。
しかし思い込みって言うのは、自分の視野を狭くしたり可能性を狭くするだけで、まさに百害あって一利なしの最たるものだと思います。

そしてこの思い込みって、いけばなにも大きな影を落とす原因になっていると私は思っています。
それは「お花を飾るには置く場所や生ける器が必要だ」という思い込みです。

ハッキリ言います。器なんて身の回りにあるモノで何とでもなります。置く場所なんて無くてもお花を飾ることは出来るのです。

置く場所が無ければ、吊ればいい!掛ければいい!!

アパートに住んでいるのでお花を飾るようなスペースが無いって方もおられるでしょう。あるいは子供さんがが小さいので触ったりこかしたら困るって方もあるでしょう。あるいはペットがいるので飾ることが出来ないって方もおられると思います。

こういう皆さんには、今日の私のブログは是非とも読んで頂きたいです。読めばすべての問題解決です。

結論から言います。
器が無ければ身近にある「空き瓶」で大丈夫です。置くことが出来なければ掛ければ問題解決です。

四角い空き瓶は狙い目です

瓶って丸いモノだけではなく四角になっているものもありますよね。そういう空き瓶があったら捨てずに是非取っておいてください。
なぜならば側面がまっすぐなので、壁に掛ける使い方が簡単に出来るのです。

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四角い瓶っていっても、写真の様にこんなに完全に側面が垂直(縦にまっすぐ)になっていなくても良いですよ。
微妙に垂直よりも斜めになっていたり、側面がフラットではなくて微妙に丸みを帯びていたりしても全く問題なしです。
なぜなら、側面がある程度真っ直ぐになっているという事は、壁に掛けるようにした時に安定しやすいって事なんです。

そして瓶には蓋がついているので、ふたを閉めるためのネジ山の部分に針金を巻くと、どこにでも掛ける事が簡単に出来るようになるという利点もあるのです。

小瓶で壁面にお花を生けて楽しむ方法

まずはネジの部分に針金を巻きます。
2~3回クルクルとネジの溝に喰い込むように巻いて縛り、両端の部分は出しておきます。
これで下準備はOK!!

今回は格子になっている部分があるので、ここに針金を回して固定します。

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格子に軽く一回まわして縛ります。
瓶が小さいので、そんなに重量はかからないのでこれでも十分安定します。
格子と瓶の側面が接地している部分がご覧の様に少ないですが、角型の瓶を使うととても安定しやすいです。

この状態になったら、あとは瓶に水を入れてお花を挿すだけです。

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こんな風にして生ける時のポイントは、お花を長くしすぎない事です。

材料の寸法を長くしすぎるとお花が安定しにくくなるだけではなく、瓶から抜け落ちちゃったりします。
なので少し短い目になるように意識してあげると簡単に固定する事が出来ます。

今回は格子に瓶を固定しましたが、押しピンを刺せるところならば押しピンに針金を掛けるようにすれば壁でも簡単に瓶を固定してお花を挿す事が出来ます。
あっ、最近のお家は壁が石膏ボードだったりしますので、そういう壁の場合には押しピン効かないので注意してくださいね。

お花を置く事が出来ないなんて、全く問題であありません

お花を台の上やテーブルの上に置くのではなく壁面に掛けるので、色んな皆さんに役立てていただく事が出来ると思います。
お花を置く場所がないから。とか、子供が小さいから。。とか、ペットがいるから。。。とか、そんな方にはこの方法絶対にお勧めです。

そしてそれ以外の方にもこの方法は、お花を飾る可能性が大きく広がります。

小さな空き瓶1つで、こんなに手軽にお花を楽しみ、豊かな時間を持つ事が出来るんです。
是非試してみてください。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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