コロナで発生した制限は、見方を変えたり手法を変える事で特別感とすることも可能なのです

こんばんは、内藤正風です。
今日は朝から終日、本部いけばな教室で教室を開催しました。

私が開催していた教室も、コロナ禍で閉鎖になった会場があったり統廃合した教室があったりで、昨年までと比べると本部いけばな教室にいる時間が圧倒的に増えています。
とは言え以前に比べるとという事であって、行くところが無いすることが無いという事ではありませんので、毎日結構忙しくはしています。

コロナで受けた影響を、いかに次へのキッカケとして生かすか

この地球上にいる人間で、コロナの影響を受けていない人は誰1人としてないと思います。程度の大小はあるでしょうが、全ての人が何かしらの影響下で毎日生きています。もちろん私も無関係ではなく有形無形問わず、色々な影響は被っています。
そんな中で私は、次の2つの事を思考と行動の指針にしています。
1つは、コロナによるマイナス面の影響をいかに少なくするか。そしてもう1つは、コロナを新しい取り組みのキッカケに出来ないか。という事です。

コロナによるマイナス面の影響をいかに少なくするのかというのはたとえば一例を挙げますと、コロナの影響、特に緊急事態宣言下では人が集まる講習会などを開催しにくくなります。そんな中で講習会中止という判断をするのではなく、十分ではないにしろオンラインという手法により継続できるようにしています。

コロナを新しい取り組みのキッカケに出来ないかというのは、コロナによって制限が生まれている中で、出来ない事を悔やむのではなく、制限されているからこそ今までと同じ動きが出来ないことをきっかけにして、その中で新しく取り組むことが出来るものを思考錯誤しとにかく行動しています。

人数制限をするという事は、特別な空間や時間を生み出すことが出来るという事

コロナ禍では人数制限という事が全ての側面でついてまわります。
人と人との間をユッタリとし距離をあける。定員いっぱいにするのではなく50%とかのように人数を減らすというような事です。

これって一見すると制限されていて窮屈な事という捉え方をし、マイナスな出来事のようにとらえられがちです。
しかし人数が少ないとかゆったりと空間が設けられているという事は、特別感でもあるのです。

たとえば先日、先輩に誘って頂き行ってきた焼肉屋さんは、1日1組限定で最高6人までしか受け入れないお店なんですが、特別感以外の何物でもありませんでした。

1日1組限定なので同じ人数がその場にいても、自分たちの知り合い以外はその空間にいないのでそのリラックス感と特別な空間感は言うまでもありません。
お店のマスターは私たちにべったり付きっきりで、会話もお料理も私たち1人1人のためにしてくださっています。
他にお客様はおられないので、肉体的にも精神的にもユッタリのんびりできます。こんな環境でしたら小さなお子さんがおられて騒いだりギャン泣きしたりしても、気を遣わずに食事を楽しむことも出来るでしょう。

なので人数が制限されるという事は決してマイナスなのではなく、新しい可能性を生み出すことが出来るという事に他ならないという事を改めて感じる機会になったのです。

5月に開催する「展覧会形式の勉強会」は、全予約制で人数制限をした事で、新しい可能性が生れています

3日前に書いたブログ、「コロナ禍で昨年はオンラインで開催した展覧会形式の勉強会を、今だからこそ出来るアイデアを加えて今年も開催し、新しいチャレンジを行ないます」で取り上げた「展覧会形式の勉強会」では、今年は同じ時間帯に沢山の人が集まる事の無いように5人までと人数制限をするとともに、全予約制にして開催をすることにいたしました。
もちろんこれはコロナの感染防止策としての取り組みなのは言うまでもありません。

しかしこの人数制限と全予約制にした事によって、新しい価値が生まれてきたのです。それは特別感です。
すなわち1回あたり予約をされた5人までというのは、いいかえれば5人だけのためにある特別な時間という事なのです。

たとえば、同じ教室で学ばれている5人で一緒に勉強会を受講すれば、凄くリラックスした時間を過ごすことも出来るでしょう。
あるいは小さいお子さんがおられる方は、似た環境の5人でグループを組めば、お子さんが騒ごうがギャン泣きしようが、周りに必要以上に気を遣わずに受講していただくことも出来ます。
ご高齢で会場内を歩きながら受講するのが不安な方は、そういう皆さんと共に5人でグループを組めば、全員車いすに座って周りに気を使うことなく勉強していただくことも出来ますよね。

折角の機会を特別なものにするかしないかは皆さん次第です

1つの事柄を「制限」とみるか「キッカケ」と感じるかによって、その先に広がる未来は全く違うものになります。

この展覧会形式の勉強会で光風流の皆さんには、この機会を特別感を感じることが出来る機会に是非して頂ければ良いなぁと思っています。
色々なアイデアがあると思いますし、それをするもしないも皆さん次第です。

折角の機会を活かしてみませんか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。