人はついつい目の前で繰り広げられることに一喜一憂しがちですが、全体の流れをイメージして行動すれば「道」を間違えないですむのです

こんにちは。内藤正風です。
今日で2月もいよいよ最後となり、明日から3月ですね。

先日、光風流のある支部で予定されていたZOOM会議に参加しようと思って、私に届いていた会議のURLをクリックしたら、会議がまだ始まっていないとの画面表示がされました。

私は所用で30分遅れて会議に参加する旨を伝えていたので、この時点で私が早すぎてまだ会議が始まっていないという事はありえません。
LINEでその旨を会議に参加されている皆さんに伝えても返信なく、そこから30分経っても音沙汰も返信もないので、ZOOMで待機しておくのをやめてお風呂に入りました。

結果から言えば、ネットの接続的な問題があって急遽ZOOMではない他のミーティングアプリを使って会議をされていたそうで、問題なく会議が開催されたのはそれはそれでOKなのですが、この事について私なりに分析してみました。

素早く問題を解決するパーフェクトな対応

まず良い点としては、問題が起こった時にそれに素早く対処し、代替え案によってその問題をクリアされていたことだと思います。

日常は思わぬことの繰り返しです。そのような中で思わぬことが起こるたびに動きがフリーズしていたのでは、何事も進まなくなってしまいます。また問題があるたびに「家元~どうしましょう~~」なんて事では、臨機応変でリアルタイムな対応が出来なくなってしまいます。

その時に即座に出来る事を挙げ、最善の手を打ってゆく。これはパーフェクトな素晴らしい対応だと思います。

では、今回の会議で何故このような事が起こったのかという事について分析してみると、2つの課題が考えられます。1つはリアルタイムでの情報共有の大切さと、もう1つは全体の流れをイメージできていないという事です。

事態に変更があった時には情報共有が重要になる

時間の流れと共に事態は刻一刻と移り変わってゆきます。これは何人にも止めることは出来ません。世が常に移り変わってゆくのは真理です。
なので、事態が変化したという事に対して何か文句を言っても仕方がないでしょう。またその文句を言ったとしても何の解決にもつながりません。
ではここで何が一番大切なのかと言うと、情報の共有だと思います。

たとえば仲間5人と一緒に食事に行こうと約束をしていたとします。〇月〇日◇◇時に△△飯店で待ち合わせしましょうって感じです。
そしてその日に3人は同じ方面から行くので一緒に移動してお店に行ったら、お店が定休日だった。
なので仕方ないので3人は別のお店に飛び込んで食事をした。
って状況になったら、店閉まっていたから別の店に来ているよ~。場所はどこそこだけどわかる??という連絡が必要になりますよね。
この連絡をしないでいるとあとの2人には、閉まっている待ち合わせの店に行くという徒労と、その後どうしたら良いのか分からないので右往左往しないといけなくなるという状況が生まれてしまいますよね。

これらから今回の事を考えると、その時に連絡さえ行なっていれば何の問題なく別のミーティングアプリに参加して会議は終わっていたでしょうから、リアルタイムな情報の共有の大切さという事が見えてくると思います。

全体の流れをイメージして行動するからこそ、道を間違えないですむ

いま行なっている事は、過去からのつながりがあり、未来へつながっているという、そんなの当然やん!って言うような事を人は日常の中でついつい忘れがちになっちゃうんです。

先ほどの友達との食事の例でいうならばこの食事の約束は、これまでの時間の流れの中で例えば「久しぶりに会いたいよね」とか、「○○について相談に乗ってもらいたいので集まってもらえない?」などという、過去にその約束をするに至るキッカケがあったから成立しているものです。
そしてこの食事会に集まる事によって、「久しぶりに会えて楽しかったので、来月もまた集まろう」とか、「相談に乗ってもらったおかげでうまく事が進んだので、お礼の食事会に招待する」などの様に、友達の信頼関係や関係性を深く強くすることに結びついていったりします。

人は目の前で繰り広げられている事象に目を奪われがちですし、その事で一喜一憂してしまいます。しかし実は、今目の前で起こっている事は過去に行なったことに対する結果が形になっているだけですし、いま行なったことが未来になって結果として現れるという事なのです。

だからこそ私たちは、どこへ行こうとしているのか何を目指しているのかを明確にして、それを指針とした上で今何をするべきなのか、そして何が出来るのかを考え行動してゆかないといけないのだと思います。

原因を調べて対処する事が未来を生み出す

分析によって、今回の原因がリアルタイムでの情報共有の大切さと、全体の流れをイメージできていないという2つであるという事が分かってくると、もう1つ見えてきたことがあります。
それは、これこそがその支部が抱えている課題の根源になっているなぁという事です。

すなわち、支部の諸々に対していま目の前で起こっている事だけに目を奪われてしまって、その場しのぎしか出来ていないという事です。
いうなればもぐら叩きでもぐらを一生懸命叩き続けているとそのうち疲れて叩けなくなってしまいますし、多量の出血をしているのに止血だけに気を取られているとそのうち血が出過ぎて失血死してしまうのと同じことです。

もぐらを止めたかったら、もぐらを叩きながら誰かに手伝ってもらって電源のスイッチを探すかコンセントを探すかしてスイッチを切ったりコンセントを抜いたりすれば止まります。多量の出血も、止血を行ないながら出血している原因を突き止めて誰かにその手当を手伝ってもらえれば出血は止まりその後回復することが出来る様になります。

仲間と共に明るい未来を目指したい

今回の件のお陰で、色々な事を考えたり気付く機会とすることが出来たのは本当に良かったと思います。

明るい未来に進むためには、口当たりの良い薬だけではなく時には荒療治も必要になるでしょう。そして1人ではなく同じ未来を目指すことが出来る仲間で事に当たらなければ成し得ることは出来ません。

出来る事から手を付けて一歩づつ前に一緒に進んでゆく仲間に恵まれていることが、本当に心強いですし改めて感謝です。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。