いけばなの作品作りは毎回材料に合わせて対応してゆかなければならないように、私たちの日常も同じ日は無く日々変化し対応してゆかないといけないのです
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こんにちは、内藤正風です。
今日は寒いですね~。ってか、数日暖かい日が続いてその後に冷え込むと余計に寒く感じてしまいますよね。
まさに三寒四温で、暖かくなってゆくという事なのだなぁと思います。
同じ日は1日もない
私たちが過ごしている日常ですが、1日として同じ日はありません。
それは例えば、毎日同じ時間に起きて同じルーティーンを行ない、同じ時間の電車やバスに乗って会社に行き、同じ席に座って同じ仕事をしていたとしても、同じ日は1日もないのです。
だって、少なくとも毎日の気温や天気は違うのですから。
という事は、季節によって着る服も変っているでしょうし、微妙に行動が違っていたりもしているという事でもあるのです。
私たちは毎日同じことをしているように見えていても、実は毎日その場に合わせて対応し変化しているという事なのです。
変化するからこそ毎日を過ごすことが出来ている
人間は変化を拒もうとする生き物です。これは動物として種の存続を図るためには当然の事なのだと思います。
しかし、変化をすることが出来なければ滅びてゆくという事も歴史が証明しています。ダーウインの進化論はまさにその分かり易い例で、環境に合わせて変わることが出来た種は生き残ることが出来、そうでない種は今に生き残れていないのです。
私たちも毎日同じことをしているように見えて、実は分からない程度の変化を行なっているからこそ、毎日を過ごし春夏秋冬を重ねることが出来ているのです。
環境や状況が変わるのは、変化の好機と捉えるべき
日々の小さな変化には知らず知らずに対応できていても、環境や状況が大きく変化したときには対応が出来なかったり遅れがちになったりします。
それは新しい環境や状況に対応できないからで、その根底には現実を丸まま受け入れることが難しいという事があるからです。
今回のコロナ禍でも、コロナさえ来なければ。。。とか、コロナが収束すれば。。。とかついつい考えがちです。
しかしいくらそんな事を考えても、今現実に起こっている状況は1mmも変らないのです。
ならば逆に今をマルッと全てを受け入れて、そのうえで何が出来るか、何をするべきかを考えた方が、生き残れる可能性が少しでも増えると思うのです。
表現が正しくないかもしれませんが、神様が与えてくれた変化の好機だととらえた方が良いと思うのです。
いけばなに使う植物には2つとして同じ枝ぶりは無い
いけばなで作品を作るには自然の植物を素材にします。すなわち枝ぶりや花の咲き具合など、2つとして同じものは無いですし、自分が思ったような素材が手元に届く事はほぼありません。
その様な中で作品作りをしようとしたら、自分が持っている作品のイメージの完成に向かって手元にある材料をどのように生かしたり使ったりするかを考えていくしかないのです。
そうなんです。今ある現状をマルッと受け入れて、そのうえで何が出来るかとかどうするべきかを考えてゆくという事なのです。
これってコロナ禍の今をどう生き残ってゆくかって事と全く同じ作業だと思うのです。
コロナを悪用してみると、新しい発想が生まれる
コロナ禍で、医療関係や飲食関係はとんでもない状況になっています。そして世界中のあらゆる業種業態が存亡の危機に陥っていると言っても過言ではないと思います。そんな中でこういう言い方をすると「不謹慎な!!」ってお叱りを受けるかもしれませんが、あえて提案させて頂きます。
コロナを悪用してみてはどうでしょう。
悪用っていっても誰かをだますとかではないですよ。(笑)
新しい事を行なう理由に、コロナだから仕方がないのでご理解ください。。。って関係各位にお願いをするのです。
平常時ならばチャレンジしてみる事すらも許されないようなアイデアも、コロナ禍だからこそやってみることが出来ると思うのです。コロナを理由にするのです。コロナだから仕方ないのです。。。と。
そしてその行なったことを検証しデータを集めて、うまく行っていれば継続し思わしくなければやり方を変えて再度やってみる。
トライ&エラーを行なうにはもってこいの環境だと思いませんか。
世の中は常に変化してゆく
コロナがあろうとなかろうと、世の中は常に変化し移り変わっていきます。ただコロナをきっかけに変化のスピードが速くなったのです。
ならば変化に抗うのではなく、変化する事にシフトしたほうが本質に近づく思考であり行動になると思うのです。
今あるモノをまずマルッと受け入れ、そのうえで何が出来るのかどうするべきなのかを考える。これこそ「いけばなからの学び」だと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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