冬にも「土用の丑の日」があるってご存知ですか。「う」の付く美味しいものを食べてコロナなんかに負けないようにしましょう

こんばんは、内藤正風です。

今日も寒かったですね~。。。
私が住んでいる地域の天気予報では、昨夜の夜更け過ぎから雪に変わるだろう、なんて山下達郎の歌の歌詞ような予報でしたが、朝に雪が積もる事もなく1日がスタートしました。

もうすぐ「土用」です

1月も中ごろになると「土用」が近づいてきます。
「土用」って聞くと、えっ!土用って夏の暑い時の事じゃないの??土用の丑の日ってやつでしょ?って思われる方もあるかもしれませんね。

実はこの「土用」って言うのは、年間に4回あるのです。すなわち春夏秋冬に1回ずつです。

ちなみに今月ある土用は「冬の土用」になり、1月17日~2月2日までが期間となります。

土用は「五行思想」から由来しています

土用は、五行思想に由来しています。五行思想とは古代中国から始まった考え方で、地球上に存在する全てのモノは木・火・土・金・水の5つの元素から成り立っているとするものでです。

そしてこの考え方は五行説とも呼ばれて、5つの元素はお互いに作用しあいながら成立しているというふうに言われており、様々なものがこの5つに当てはめられてもいます。

五行
五方 中央 西
五時 土用

 

そして、この表の中の「五時」にあるように、季節も5つに当てはめて考えられているのです。

木・・「春」
火・・「夏」
土・・「季節の変わり目」
金・・「秋」
水・・「冬」

すなわち「土用」というのは、季節の変わり目ごとに存在しているものなのです。

土用の丑の日もありますよ

土用が四季それぞれにあるという話をこれまでしてきましたが、「土用の丑の日」もそれぞれの土用に存在しています。
それも今冬の土用には2回も丑の日があるんです。

そもそも「丑の日」っていうのは日本の古くに行なわれていた日にちの呼び方の名残りなのです。
昔の日本では日にちを数字で呼ぶのではなく、干支(えと)に当てはめて日にちを表していました。十二支(じゅうにし)ではありませんよ、干支です。
干支とは、十干(じっかん)と呼ばれる甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類と、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類を組合わせた60種類によって出来ているもので、60歳になって還暦という風に呼ばれるのもこの干支の一巡にちなんだ考え方になります。

そしてこの丑の付く日が土用の期間中には必ず存在しており、これが「土用の丑の日」と呼ばれるのです。
ちなみに今冬の土用の丑の日は、1月17日(乙丑(きのとうし))と1月29日(丁丑(ひのとうし))の2回あります。

「やった~ウナギを2回食べることが出来る~~!!!」って喜ぶのは早いですよ。

丑の日に食べるのは鰻じゃなくても良いんです

「土用の丑の日」にうなぎを食べる由縁は諸説ありますが、1番有名なのは皆さんもご存知の平賀源内が言い始めたって言う説です。

日本では古くから「丑の日」にちなんで、丑の「う」のつく食べ物を食べると縁起がいい!!と言われていました。
そんな中、夏の暑い時期にウナギがさっぱり売れなくて困っていたうなぎ屋が平賀源内に相談したところ、おもむろに紙に「本日 土用の丑の日」と書いて店の外に貼り出したそうです。
すると、平賀源内が言うんだったらって事で、その評判を聞きつけて大流行りをして、それ以降他のうなぎ屋も真似をするようになり、定着して行ったそうです。

なので本来のいわれは土用の丑の日には「う」の付く食べ物を食べたら良いということで、ウナギ限定の話ではないんです。

折角なので「う」の付く食べ物で土用を楽しみませんか

ちなみに「う」の付く食べ物といえば「うなぎ」の他には、うどん、梅干し、ウィンナー、うずら、うずらの卵、烏骨鶏、ウニ、海ぶどう、牛、馬、などなど。
お寿司屋さんに行ってウニを食べるのも良いなぁ~。焼肉も良いし、烏骨鶏料理も良いなぁ。馬刺しとかで一杯いくのもありだし。

皆さんもせっかくなのでこの両日は土用の丑の日を楽しみ、そして美味しいものを食べてコロナなんかに負けないようにしましょう。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。