服にカジュアルとフォーマルがある様に、「いけばな」にもカジュアルなお花からフォーマルなお花まであり、その楽しみ方は自由だし幅広いのです
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こんばんは、内藤正風です。
今日は朝から本部いけばな教室でお稽古三昧だったのですが、その中で光風流本部の展覧会委員長さんと来年開催するいけばな展の事についてお話をしていて、「基本と変化応用」ということと「いけばな展の作品と日常の作品」という事に話が広がりました。
そんな中で「あ~そうだよなぁ」って改めて思ったことがあったので、今日はその事についてブログに書きたいと思います。
お花を生けるって、特別な事だと思っていませんか?
お花を生けるって、何か特別な事だと思われていませんか。
お花で話を進めると分かり難いので、置き換えて考えてみると分かり易いと思います。
たとえば皆さんは、毎日食べている食事はどうですか?
毎日レストランに行って食事をされていますか?毎日カップ麺を食べられていますか?そんな事していたら飽きちゃいますし身体を壊しちゃいますよね。
お食事には、手軽に食べるファーストフードから、家で食べる家庭料理、そしてホテルなどで頂くディナーまでありますよね。
毎日着ている服はどうでしょう。
毎日モーニングやタキシード、紋付羽織袴を着て生活されていますか?あるいは逆にジャージの上下で毎日過ごされているでしょうか。
服にも、部屋着や普段着から正装までありますよね。
お家で正式なフランス料理や懐石料理を毎日食べたりしないですよね。
普段は家庭料理を食べていて、時間が無いからファーストフードにしようか~ってなったり、特別な機会なのでレストランにお食事に行こうかってなると思うのです。
あるいはお家でくつろぐときにタキシードやドレスを着ていますか?
結婚式に参列するときに、ジャージを着ていったりGパンにTシャツだったりしないですよね。
お花も同じなのです。
普段気軽に生けるカジュアルなお花から、ここぞって時に生けるフォーマルなお花まであります。
食器棚にあるグラスに一輪の花を生けてテーブルに飾る。
シンプルなお皿に水を張ってお花を浮かべる。
飲んだお酒のボトルにお花を挿してみる。
お家にある日用品にお花を挿してみる。
普段は肩ひじ張らずに、気軽にお花のある生活を楽しんだらいいんです。
そして ”ここぞ!” って時には、水盤や壺にお花を生けて飾ったらいいんです。もし自分で出来ないのならば、出来る人に頼んだらいいじゃないですか。
正式な決まりにしたがって生ける。沢山の本数を使って生ける。豪華に生ける。格調高く生ける。
無理に自分でしなくてもいいし、興味があるなら誰かに教えてもらったり挑戦してみるのも楽しいです。
カジュアルな楽しみ方も、フォーマルなお花も、すべてが「いけばな」です。
お花を生けて楽しむ。
お花のある空間を楽しむ。
お花を話題にできる会話を楽しむ。
こんなに素敵な「贅」を、こんなに手軽に楽しむ事が出来るものは、他にはないと思います。
高価な家具に囲まれた贅沢ではなく、自分やご家族の心のゆとりや満足と言う贅沢が、これからの時代にあるべき豊かさだと思います。
上手に生けるとか綺麗に生けるなんて考える必要はないです。
花一輪、とっても手軽だと思います。
花のある空間、とてもやわらかで落ち着きます。
綺麗に生けようと思わず、まずはお花飾ってみませんか。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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