明日は ”二十四節気” の「処暑」です。そんなことを言っていると「なに古臭い事を。。」って思われるかもしれませんが、この二十四節気には生活や仕事を豊かに出来るヒントがあるのです

こんばんは、内藤正風です。

今日は朝から夜まで本部いけばな教室でお稽古三昧な1日でした。
教室にいるとクーラーが効いていて暑さ知らずですが、用事で別の部屋とかに行ってクーラーがかかっていないと汗が噴き出してきます。

そんな気候ですが、明日8月23日は二十四節気(にじゅうしせっき)の「処暑(しょしょ)」という日になります。

二十四節気とは?

「二十四節気」 と言うのは1年を24等分に分けて、その季節の特徴を名称として名付けられているものです。

この「二十四節気」で皆さんがよく耳や目にされるものだと、立春・立夏・立秋・立冬とか、夏至や冬至などがあります。
ちなみに「土用」とか「八十八夜」、「入梅」などは「雑節(ざっせつ)」と呼ばれるものになるので、二十四節気ではありません。

「処暑」ってなんだ?

”処暑” って聞いても、ふだん目にする言葉じゃないので何のことかよくわからないですよね。
「処」と言う文字は古くは「おさまる」と言う意味があり、「処暑」とは暑さがおさまってくる時候と言う意味になります。

そういえばここ数日は、朝晩が少し過ごしやすくなりましたよね。
しかし暑さがおさまるって言っても、お昼間は9月くらいまではまだまだ暑さ全開ですから、私も半ズボンにスニーカーの日々がまだまだ続きます。

今年は8月8日が「立秋」でしたが、このころから空の雲が秋のような風情を感じる時が時々あり、地球の中や大空では、すでに秋に向けての準備が始まっていていて、着々と季節は進んで行っているんだなって感じます。

「処暑」というのは、夏バテ要注意の信号なのです。

”夏バテ”って聞くと、夏に体調を崩す事のように思われている人が多いですが、これ実は違うんです。
”夏バテ”とは夏の暑さで体力が弱り、その影響で暑さがマシになったころに体調を崩す事をいうのです。

なのでこの「処暑」の頃から少しずつ過しやすくなってきて、まさに夏バテの症状が出はじめるので注意しましょうってサインがこの二十四節気の「処暑」には込められているのです。

暑いからと言って、熱中症にならないようにとクーラーの中ばかりに居るのではなく、しっかりと汗をかく事も必要です。もちろん水分補給を忘れずに。
それから睡眠をしっかりと摂ることも大切です。しっかりと食事を摂ることも重要ですね。

特に今の季節の旬の食べ物は、夏バテ防止には効果大とも言われています。
サンマ、秋茄子、カボチャ、オクラとか有りますよね。

生活の指針、それが二十四節気なのです。

何も知らずに「二十四節気」って聞いただけならば、「ウザっ!」「古っ!」「面倒くさっ!!」って感じますよね。
けれど先に書いたように、この「二十四節気」の持つ意味をチョビット理解するだけで、健康に過す事が出来たり、美味しい食べ物を食べる事が出来たり、生活や仕事を豊かにする事が出来るのです。

明日からは「処暑」
夏バテ防止を意識して、元気にこの暑さを乗り越えていきましょうね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。