厄年の方ご注意くださいね!1年は「立春」から「節分」までですよ~

こんばんは。内藤正風です。

昨日は「立春」でしたね。
日本で元々使われていた暦「旧暦」では、1年の始まりは「立春」からと考えられていました。なので日本古来の伝統や節目などは、この「立春」を基準にして決められているものが沢山あります。

1年が春から始まるのは、日本が八百万(やおよろず)の国だから

日本は全てのものに精霊が宿るという考え方で国造りがなされてきました。この全てのものに宿る神々のことを八百万(やおよろず)といいます。

ちなみに神というと、お家の中にある仏壇や神棚と言う場所を真っ先に思い浮かべる人も多いでしょうが、ここでいう神とは台所には台所の神様、トイレにはトイレの神様と言うように、すべての場所やモノに神様が居られるということです。
なのでこの神様は特定の宗教とか宗派をさすものでは無く、全ての物や生き物に畏敬の念をはらい大切にすると言う考え方から来ているものなのです。

そんな日本ですから、太古の時代には自然の景色の変化から季節の移り変りを把握する「自然暦」を用いていたのですが、そこに飛鳥時代に中国から二十四節気が伝えらて、立春を1年の初めとした暦が作られたのも納得できますよね。
なので正月に「早春」や「新春」と言う言葉を使うのは、立春がお正月とほぼ同じ頃に重なっていたなごりが現代に伝わっているのです。

厄年は1月1日から始まるのではない

これまで書いてきた、1年が「立春」から始まるっていう事に関連して、良く勘違いされている事があります。
それは「厄年」です。

「厄年」は陰陽道に起源があると言われており、平安時代には既に厄年の年齢の決まりが定められていたようなので、確実に古い暦を元にした考え方なのは間違いありません。
と言うことは、年齢や1年間は古い暦の考え方で見るべきものですよね。
そう、すなわち厄年は、立春から節分までを1年として考えないといけないのです。

色んな意味での1年のスタートです

1月1日にグレゴリオ暦での新年を迎え、昨日(2月4日)は立春ということで日本古来の考え方の1年が始まり、今日は旧正月ということで旧暦におけるお正月を迎え、そんな色んな意味を含めての今日から1年のスタートになります。

さぁ~、やんで!やんで!!やんで~~!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。