節分の今日、私は太巻きを食べやすい大きさに切って、会話とお酒を楽しみながら、いただきます。

こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は節分ですね。
ってことで今夜は、巻き寿司を恵方を(北北西)を向いて無言で丸かぶり・・・・・
な~んて私はしません!!(笑)

だって、巻き寿司を恵方を向いて丸かぶりすると幸せになれるなんて ”いわれ” に、そもそも何の根拠もないんですから。
ってか私はそれ以上に、凄くお行儀が悪いと思いますし、それとともに食べ物に敬意を払っていない様に感じてしまうので、丸かぶりはしません。

巻き寿司は頂きます。
ええ。今夜は巻き寿司は切って食べやすい大きさにして、会話を楽しみながら美味しいお酒と共に頂きます。
(笑)(笑)(笑)

写真は去年のです。今年のはまだ届いていません(笑)
今年の太巻きが届いたら、この写真変更しますね~~

 

恵方巻きは日本古来の伝統ではないのをご存じですか。

「恵方巻き」と言う風習(風習と言えるのかなぁ?(笑))は、そもそも日本の古くからの伝統では全くありません。
恵方巻きと言う言葉自体も、2000年頃くらいからコンビニが言い始めて呼ばれるようになった呼称で、それまでは”節分の巻き寿司”とか”丸かぶり寿司”とかって呼ばれていました。

そしてこの”節分の巻き寿司”とか”丸かぶり寿司”と呼ばれて巻き寿司を一本丸まま食べるっていうのも、江戸末期から明治初期頃に大阪の商売人が節分に商売繁盛を祈願して行いはじめたものという説や、花街で縁起担ぎのお遊びとして、遊女が贔屓の旦那さんの一物(男性器)に見立てた太巻きを丸かぶりしていたのが始まりと言う説や、諸説かなりあるようです。

まあとにかく、いずれの説にしても、日本で昔々から風習としてこの「恵方巻き」が伝わっていて、巻寿司を一本無言で丸かぶりすると縁起がいいとか願い事が叶うとか幸せになれるっていう根拠になるものでは無いようです。
(^^;

皆さん節分には、お寿司と海苔の業界や、恵方巻きに関連のある業界のために、太巻きを食べましょう!

そんな中で事実としてハッキリ記録に残っていて一つ言えるのは、昭和に入ってから寿司業界と海苔業界が販売促進のために、節分の丸かぶり寿司のキャンペーンを行ったという記録はちゃんと残っているそうです。(笑)
まあバレンタインデーとかと同じで業界団体の努力の賜物って事です。

仕掛けたお寿司と海苔の業界の皆さんは、してやったり~~!!!って感じでしょうね。
(^^)

まあ、なんにしろ、業界が潤うということは良い事だと思いますので、私も今日は太巻きを頂きますYO!!
是非皆さんも今日は太巻きを頂きましょうねーー!!!

私は太巻きは食べやすい大きさに切って、これに合うお酒を楽しみ、会話を楽しみながら、いただきます。

先にも書いたように、私が太巻きを恵方を向いて一本無言で食べるという事をしないのは、ハッキリとした理由があります。
それは、根拠のない風習だから私にとって何の価値も感じないということと共に、それ以上に食べ物に敬意を払っていないように感じるのが、無言で一本丸かぶりをしない理由です。

お寿司と海苔の業界発展のために太巻きを食べるのは大いに賛成です!!
なので私も本日は太巻きを頂きます(^^)
だって色々な業界をみんなでこうやって支えていくのは、とても素晴らしい事じゃないですか。

ただ、だからこそ私は、お寿司をちゃんと味わって美味しく食べたいのです。

美味しいお寿司を一本丸まま無言で一気に食べるだなんて、凄く勿体ないじゃないですか。
恵方巻きだから味わうものじゃないなんて言うのはおかしいですよね。
折角の美味しいお寿司ならば、美味しいお酒と共に頂いて、もっと満喫したいと思います。
美味しいお寿司ならば、家族や仲間とその感想を言ったりしながら楽しく食べたいと思います。
豊かな食事の時間にしたいと思うのです。

なので私は、太巻きを一本丸まま一気に食べるだなんて、凄く食べ物を粗末にしているように感じ、それは言い換えれば食べ物に敬意をはらっていない様に感じてしまうのです。

ってことで、今夜は、太巻きを食べやすい大きさに切って、会話を楽しみながら、美味しいお酒と共に頂きま~す!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。