学びによる成長の、四つのステップについて

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

先日、ある方と話をしていて、「学ぶ」と言う事について改めて考える機会がありました。どういう事かと言いますと、学びによる成長には4つの段階があり、いけばなのお稽古は正にこの成長のステップを踏んで皆さん成長されてゆきます。

ちなみに私が考える「学ぶ」の4つのステップとは以下のようになります。
①教わる
②理解する
③試行錯誤する
④応用する

「学ぶ」のステップ① 「教わる」

知らない、わからない、出来ない事について、教えを受ける段階です。すなわち、学ぶの語源でもある「真似る」がここでは一番重要になります。
先生から指導を受けて、その教わったことを「真似る」事によって学ぶという段階になります。

つまり「真似る」とは、教えをうけて見習い同じことを行うという事です。

「学ぶ」のステップ② 「理解する」

教わって真似ただけでは、出来る様にはなりません。教わった後には、何度も繰り返して「真似る」事で、「理解」をしてゆく必要があります。
つまり「理解する」とは、知識や技術を習得するという事で、「教わる」だけでは習得したという事はできないという事です。

したがってこのステップでは、繰り返し行うという事が大きなポイントになります。

「学ぶ」のステップ③ 「試行錯誤する」

繰り返しお稽古をして「理解する」事が出来てくると、次の2つの事が起こってくるようになります。
一、学んだ基礎的な事だけでは、対応することが出来ない場合が出てくる。
二、学んだことを元にして、こんな風にしたらどうだろうという自分なりに色々試してみたくなる。
これこそが成長の証しで、このステップに成長すると、人は自分なりに試行錯誤を行なうようになります。

つまり、自分なりに試行錯誤を行ない、その中で新しい経験を積む事で、より深い理解へと到達する事ができる様になるのです。

「学ぶ」のステップ④ 「応用する」

さて、この段階まで来ると、より深い理解へ到達する事が出来ているという事が出来るでしょう。
「応用する」とは、何でもかんでも好き勝手に出来るという事とは全く違います。基本と言う ”核” を中心にして、自由に臨機応変に楽しむことが出来る様になると言う事です。

即ち、「型」がしっかりと身についているので、「型破り」を出来る様になるという事です。これまでの学びや経験がしっかりしていればしっかりしているほど、その応用の度合いは、より大きく自由に出来るようになるという事です。

ここまで到達できれば、真の「学び」を得る事が出来たと言う事が出来るでしょう。

学びの4ステップは「いけばな」だけではなく、全ての事に当てはまります

この学びのステップのお話は、各界の方とお話をしても共通する事が多いです。ってか、ほぼ共通します。
まあ表現の仕方が違ったりはしますが。

人の成長は、この4ステップを必ず踏んでゆきます。それは老若男女問わずです。
なので、あなた自身や、あるいはあなたの周りの方が、このステップのどの段階におられるのかを見て判断すれば、その「学び」の中で今行なうべき事がよりはっきりしますので、取り組みがしやすくなると思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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