追善いけばな展って日頃あまり目にしない催しなので、この機会に光風流の皆様にお伝えしたいこと
こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日は朝から雨になりました。昨日、鉢植えの植え替えをしておいてよかった〜。
なぜなら、鉢の植え替えを行なうと根も触りますので、早く新しい根が出たほうが植物自体も早く元気になることができます。そして雨は恵みの雨という言葉がありますように、植物にとっては生育の時ですので、天気の良い昨日に作業をすることができ、そして翌日には雨ということでベストタイミングではなかったかと思っているからです。
ただ心配なのは、根腐れを起こしていた鉢がひとつと、根は生きているんだけれど木がダメになっている鉢がふたつあったので、それらが元気になってくれたらいいなぁと思っています。
追善いけばな展が近づいてきました
4月19日(水)20日(日)に開催する「内藤光風27回忌追善いけばな展」が近づいてきました。18日には生け込みを行ないますので中2日、展覧会まであと4日となるので、もう完全にカウントダウンに入っている状態です。
そんな中ふと思ったのです。
追善いけばな展って日頃目にする機会が少ないので、お越しくださる光風流の皆さんの中には「どうしたらいいの?」って思われている方も多い事と思います。
なので今日は、追善いけばな展に行くときのアレコレについてブログを書こうと思います。
追善いけばな展に伺う時の服装
追善いけばな展は、私達の日常生活でいうところの「年忌法要」や「偲ぶ会」を ”いけばなを展示する形” で行なうものになります。なので展覧会の会場には祭壇を設けてあり、お参りしていただく事が出来る様になっています。
とはいえこの度は27回忌ということで年忌も古いですので、お祀りしている人が亡くなられたことが悲しくて悲しくて。。って感じではありませんので、まあ普通にいけばな展を見に行くよ~的に捉えていただければいいでしょう。
そして年忌が新しい1周忌や3回忌のような場合には、まだまだ亡くなられて悲しいというような気持をお持ちの方も多いと思ったほうが良いのではないかなとも思います。
したがって服装は、あまり派手でない方が良いかなと思います。
今回の場合年忌が古いとはいえ祝賀会ではありませんので、レッツパーリー!!いえぇ〜い!!な感じの服装になっちゃうとやっぱり良くないですよね。とはいえお葬式でもありませんので、派手さを抑えて追善の場に相応しくなっていればそれで良いと思います。
いけばな展ではお祝いですが。。。
このネタは自分で書くと「頂戴!!」みたいになるので避けたいのですが、書かずに避けて通るわけにもいきませんので、取り上げさせていただきます。なので誤解しないでくださいね。頂戴って申し上げているわけではありません。(笑)
普段いけばな展の時にお祝いを包んで持って行ったり陣中見舞いをお持ちさせていただいたりしますが、この追善いけばな展の場合には同じいけばな展であってもお祝いとして持参するとおかしな事になります。
だって追善の場なのにお祝いって変ですよね。
なので追善いけばな展の場合には「御供」あるいは「御仏前」としてお持ちさせていただくようになります。
もちろん袋もお祝いの袋ではなく不祝儀のものになります。
「御供」と「御仏前」
ここからはいけばな展だからということではなく、正しく理解をしましょうというお話になります。
仏前(仏式の場合)に物品を備える時には、その時期や備えるものによって名称が変わります。
まず四十九日が終わるまでは仏の世界にまだ行かれていないと考え、「御霊前」とします。そして四十九日以降は「御仏前」になります。(宗派によって違う場合もありますので、ここでは一般的にということです)
では「御供」と「御仏前」の使い方ですが、「御供」はお菓子や果物などのように品物の場合に使い、「御仏前」はお金の場合に用いるようになります。
ちなみに私は、お菓子や果物やご飯のように仏様に召し上がってくださいというものは「御供」だと覚え、そのまま食べることができない現金は、仏様の前に置かせていただきますということで「御仏前」だと覚えています。
なので普段のいけばな展の時のお祝いは「御仏前」、そしてお菓子などの陣中見舞いは「御供」になるということです。
光風流の皆さんお気軽にお越しくださいね
先にも書きましたが、光風流の皆さんへ包んできなさいとか何か持ってきなさいということでは決してありません。
これは誤解しないでくださいね。
追善いけばな展という機会に関連して、覚えておいた方が良い豆知識のご紹介ということです。
それよりも追善いけばな展という機会は少ないですので、ぜひこの機会に足を運んでご覧いただきたいと思いますし体験しておいていただきたいと思います。
4月19日(水)午後4時から午後9時まで。20日(木)は午前10時から午後4時まで。光風流本部いけばな教室の研修場において開催しています。
いけばな展に出瓶されている先生方のお弟子さんは、ぜひお越しいただき会場にて先生方とお話などしていただければ幸いです。
そのためにお茶菓子も用意していますよ。
どうぞお気軽にお越しいただければ嬉しいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。