前例に学ぶことも大切だが、前例踏襲ではなくこれまでの学びを踏まえて時代に合わせて変化することが大切だと改めて感じた夜

こんにちは、内藤正風です.

今日は朝から光風流本部いけばな教室でお稽古を行なっています。とはいえ隙間時間はあるので、その時間を利用してブログを書いています。

今日のお茶菓子はこちら。

夜から始まるいけばな展が無事に終わりました

先日から私のBlogでたびたび取り上げさせていただきました、18時からスタートするいけばな展「光風流西播支部55周年記念いけばな展」を先週末の土曜日曜の両日に開催し、無事にそして盛大に終えることが出来ました。
当日お越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。

開会と同時に沢山の方がご来場下さり、受付や会場などを担当している支部の役員や出瓶者の皆さんがビックリしてしまうような状況になっていました。
そして会期中は常に沢山の方がお越しくださっている状態になっていましたので、せっかくお越しくださいましたのにご不自由をおかけした部分もあったのではないかと思います。どうぞお許しいただければ幸いです。

なぜこんなに沢山の方がお越しくださったのか考えてみました

ほんとビックリするくらい沢山の方がお越しくださったのですが、こんなに沢山お越しくださったのにはやはり理由があると思うので私なりに考えてみたのですが、大きなものとしては3つ挙げられるのかなぁと思います。

理由その① 会場がお寺だった

一般的にいけばな展の会場として多いのは、百貨店や市民会館、公民館というような場所です。しかし今回は花の寺として全国的に有名な「応聖寺」を会場にして開催しましたので、お寺で行なういけばな展という事で面白がってお越しくださった方が増えたのだろうなぁと思います。

理由その② いけばな展が夜からスタートした

いけばな展は普通は朝から夜に開催します。しかし今回のいけばな展は18時から開催いたしました。
初日は夜の開催。おまけに中秋。そして満月。お天気も良かった。という事で、初日の夜にお越しくださった方が予想をはるかに超えて多かったのは、夜にスタートしたのが面白がっていただけて良いほうに影響したのだろうなと思います。

理由その③ 人々の心がコロナに飽き飽きしている

コロナ禍に入って足掛け3年になります。
そんな中で第6波までは結構皆さんコロナの波がきたらお出掛けを躊躇したり控えたりされる方が多かったですが、今の第7波は、第6波と比べると2倍以上の感染者数になっていますが、人々のコロナへの気持ちのありようが全く違ってきているように思います。
コロナの感染者がここまで増えると、家族や近しい人に感染者や濃厚接触者が日常的に出てきますので、感覚的に慣れてきたという事もあると思います。そんな状況ですから、コロナコロナで自粛自粛に疲れてしまっている人も多く、その結果、今回のいけばな展に行こうか~ってお出掛けを求める気持ちになってくださった方も多かったのだろうなと思います。

前例に学ぶことも大切だが、前例踏襲ではなく時代に合わせて変化することが大切

今回のいけばな展は、改めて学びを得る機会になりました。それは「前例に学ぶことも大切だが、前例踏襲ではなく時代に合わせて変化しなければならない」という事です。

今回のいけばな展ですが、地域の公民館や市民会館のような会場をお借りして、朝から夜までの時間帯で開催をしていたら、これだけ沢山の方にお越しいただく事は出来なかっただろうと思います。
中秋という日を選定し、夜に開催するという手法を取り入れ、会場にお寺を使わせてもらったからこそ、来場してくださった方が多くて出瓶者や役員の手が回りきらないくらいになったという嬉しい悲鳴を上げる状態になったのだと思います。

前例に学ぶという事は大切です。しかし前例をとにかく踏襲するという事には、可能性も学びも何もなくなってしまうという事なんだなぁという事を、改めて学ぶ機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。