「0(ゼロ)」にはチャレンジをした結果の「0」と、何もしなかった「0」の二通りがあるのをご存じですか
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こんにちは、内藤正風です。
今週末の日曜日に光風流では新年会を開催します。
一昨年からのコロナ禍で、令和3年は飲食を伴わない形で新年の挨拶だけをする「年始礼」として開催しましたので、2年ぶりの新年会になります。
昨年とは状況が変わってきているとはいえコロナ禍であることには違いありませんので、例年のように光風流本部いけばな教室で開催することはできませんので、感染防止対策などを万全に行う事が出来るホテルを会場にして開催することになっています。
光風流新年会の企画運営は、若手の皆さんに任せています
光風流の新年会は、若手の皆さんをメンバーにして立ち上げている「新年会実行委員会」において、企画運営しています。
一般的にいけばなの流派の新年会は、流派の幹部の先生方が企画運営されるのが普通です。光風流でも以前はそのようにしていました。
しかし20年ほど前から若手の皆さんをメンバーにした実行委員会で企画運営をしてもらうようになったのですが、なぜそうなったのかというと理由は1つです。
それは、新年会がマンネリ化して面白くなくなったからです。
同じ人間が毎年同じことをしていたら、そりゃ面白く無くなっちゃっても仕方ないと思うのです。なのでこの実行委員会を立ち上げて、これだけは絶対にしてほしいって事だけお願いして、あとは自由に企画運営していただいています。
皆さんの「したい」が実現できるようにお手伝いするのが私の役割です
私は役員会において役員の皆さんから提案される新しい企画は、基本的に「やりましょう!」ってスタンスです。
だって役員の皆さん方は、「流派をもっとよくしたい!」「みんながもっと楽しめるようにしたい!!」って思って色々な事を考えて下さっているのですから、思ったことが実現できた方が楽しいじゃないですか。
行動も起こさず、やりもしていない段階で、「これは難しいよね。。。」とか、「経費がキツイよね。。。」とか、「時間が無いから。。。」とか、出来ない理由探しはいくらでも出来ると思います。
しかしそんな事をしていても、何も面白いものは生まれないし、進歩も発展も無いです。
出来ない理由探しなんてしても誰も楽しくならないのですから。
「0」には二通りの「0」があるのをご存じですか
私は新しい企画には、「やりましょう!」「実行できる方法を皆で考えましょう!」ってお返事します。
企画の目指すものが仮に全部達成できた場合を100だとしたら、その全部を達成できるとは限りません。
もしかしたら80かもしれない。あるいは50の達成かもしれない。30だけかもしれない。
けれど私はそれでいいと思っているのです。
だって何もしなければ0なんですから。。。
いや正確には、「前例踏襲」とか「誰かの顔色をうかがったような行動」なんかしていたり、何もしないでいたらマイナスなんですよ。だって現状維持は衰退の始まりなんですから。
100のうちの、たとえ10の達成でもいい。なんなら5の達成でもいい。
5の達成をしたという事は、5進歩発展したってことです。
もっと言うならば、新しいことに取組んだ結果が「0」であっても、取り組んだことで経験やノウハウを得る事が出来ているのですから、これは結果無しという「0」という事ではなくて、大いなる学びを得る事が出来た「0」に他ならないのです。
出来ない事があるという事は出来る事があるという事なので、出来る方法を考え、たとえ一歩でも前に進みたい
一昨年からのコロナ禍で、出来ない事ばかりになっています。しかし出来ない事があるという事は出来る事があるという事なのです。
例えば、人が集まる事が出来ないのならば、人が集まらなくても出来る方法を模索すればいいのです。例えばオンラインという手法であったり、時間を区切って個別に行なうという手法であったり。
出来ない事があるという事は、逆に何かできる方法があるという事にほかならないのです。
ハッキリ言って私は、悪い意味での前例踏襲主義の人や、現状維持をとにかく考える人、出来ない理由探しをする人、楽しもうとしない人が嫌いです。
だってそんな人と一緒にいても、楽しくないし何も得るものもないですしね。
今年も出来る事を探して楽しむことで、光風流の皆さんと共にステップアップをしてゆきたいと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。