人が生きていくうえで一番大切な事を1つだけ挙げるとしたら何と答えますか?お金?仕事?家族?それとも。。。

こんにちは、内藤正風です。
今日は午後からお出掛けしないといけないので、朝からゴソゴソと事務的なことなど行なっています。

数年前から考える様になってきたこと

数年前から「人の一番大切な事って何だろう。。。」ってことを考えるようになりました。
嘘をつかない。差別をしない。世の中のためになることを行なう。愛をもって生きる。挙げればキリがないですよね。
けれど「たった1つだけ、人の一番大切な事って何だろう」って考えると、答えが出なくなっちゃうんです。

お金?友達?仕事?愛?平和?
お金があっても嘘だらけの人生って駄目ですよね。仕事をしていても自分さえもうかればよいなんて利己的な考えってどうなの?って感じます。世の中のためになることをしていても収入がなく家族が飲まず食わずでは本末転倒です。

そんななかで最近「あ~これじゃないかな~」ってことが私の中で思い当たるようになってきました。

たった1つだけ、人の一番大切な事

最近「あ~これじゃないかな~」って私の中で思い当たるようになってきた「たった1つだけ、人の一番大切な事」それは


自分の後継者を作る事

ではないかと思うようになってきたのです。

それはなぜかというと、実はこの考え方をすると「大切なことは何?」って聞かれたときに出てくるような要素が全て含まれてくるんです。

「人はリレーの第2走者である」ということ

この答えを導き出した根幹には、私の人生に対する考え方があります。それは「人はリレーの第2走者である」という事です。

人間には、というか動物には必ず父と母がいます。言い方を変えれば精子と卵子が結びついて命が生まれています。
すなわちここにいる私たちは、親がいるからここに存在しているのです。それは”命”なり”DNA”なり”遺伝子”というような言葉は色々あるでしょうが、そういうものを親から受け取って生きているのです。
それを例えて言うならば「リレーの第2走者」と言い換えることが出来るのではないかと思うのです。

リレーの第2走者という事はバトンをもって走っているのです。という事はバトンは必ず次の人につながなければならないのです。
だってそうでしょ?小学校の時にリレーをしていて、バトンを次の人に渡さなかったらどうなります?クラス全員から大ブーイング、総すかんにあっちゃいますよね。

バトンを次の人に渡すという考え方をすると

「バトンを次の人に渡す」という事が人間がこの世に生を受けた本質だと考えると、まずはバトンを渡す人を作らなければなりません。
それは、一軒の家、会社、団体、地域、どのような時にも当てはまります。
一軒の家ならば実子に相続をする、子供がなければ養子を取るなどですよね。会社ならば、社長の後任、部長、課長、係長、お掃除のおばちゃんまで全ての人に後任が必要ですよね。

そして後任の候補を絞ったら、その人を育てなければなりません。その時に嘘ばかりついていて後任の人は育ちますでしょうか?
前任者が差別をしまくる人だったら。。。前任者が自分さえよければよいという利己主義だったら。。。お金さえあればよいという考え方だったら。。。。
絶対に後任者なんて育たないでしょうし、そもそも利己主義な人は自分さえよければいいのですから後任者を育てるなんて意識すら持つことはないのだろうなと思います。

「あとは若い人に任せた」は単なる無責任という事

そしてこういう見方をしていると、「あとは若いものに任せたから私は関係ない」とか「私は引いた身だから関係ない」というようなことを耳にすることがあるのですが、それってただの無責任だとしか思えないのです。

「若い者に任せた」って言っても、いきなり無関係になるんじゃないと思うのです。後任者が困らないようにするつとめは前任者にはあると思います。「第一線を引いたから」って言っても、権限は無くても後任の人と無関係になったってことではないのですから。

こういうこと言う人は、良い人ぶっている利己の極みだと思うのです。
だって、自分がやっているときには若い人に助けておいてもらいながら、自分は若い人を助けないってことなんですからね。

たしかに前任者がいつまでも口や手を出してはいけないと思います。しかし一歩引いていながらも後任者に何かあったら出来ることは労をいとわないし一緒に責任もつで!!くらいの心を持ち続ける必要があると思うのです。

人が大切にしなければならない事

大切なことって言うと、嘘をつかないとか、差別をしないとか、世の中のためになることを行なうとか、愛をもって生きるとか、お金、友達、仲間、仕事、愛、平和などなど、いくらでも挙がってくると思います。

しかし「後継者を作る」という考え方をした途端に、人が大切にしなければならない事の全てに自然と結びついてくるのではないかと思うのです。皆さんはどう思われますか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。