「終戦の日」を前に思う、日本人が持つ ”利他の心” と ”神風特別攻撃隊”

おはようございます。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は”いけばなCamp”を開催しています。

明日は「終戦の日」です。

明日8月15日は「終戦の日」です。
今から72年前の8月15日に日本が降伏し、第二次世界大戦が終わりました。
俗にいう「日独伊三国同盟」を結んでいたイタリア、ドイツ、日本は、昭和18年(1943年)10月13日に連合国に降伏し、昭和20年(1945年)5月7日にドイツ、8月15日に日本が降伏したのです。

この戦争には色々な考えや意見があります。
私自身ももちろんあります。
しかしそう言うことを全てわかったうえで敢えてひとつ言わせて頂きたい事があります。

それは、「戦争に行かれた兵隊の皆さんは、これ以上ない大きな”利他の心”を持って戦場に赴かれた」と言うことです。

多くの兵隊の皆さんは死んでもいいから戦地に行ったんじゃない

誰もみんな死にたくないです。
一部の異常者を除いて、人を殺したくないです。
けれども当時の男性が、なぜ戦場に志願してまでも赴いたのか。
それは、大切なものを守るために自分が敢えて犠牲になろうと言う”利他の心”が有ればこそだと私は思ています。

こう言う話しをすると、戦争を美化するのかとか、戦争を正当化しようとしているとかって言われる方があります。
けれど私はそういう事を言っているのではありません。
戦争は理由の如何を問わずダメです。
そんなものが良い事になったりしません。
勝者であろうと敗者であろうと、戦争は絶対にいけない事なのです。

けれどたとえどんなに良くない事であろうと、戦争状態がそこに有ったら、そう言うことなんです。
それが置かれている現実なのです。

あなたは大切な人のために命を懸ける事が出来ますか?

そんな状況になった時に、あなたは奥様を守るために戦地に行けますか。
お子さまを守るために戦地で戦えますか?
年老いた親御さんを守るために戦地で相手を殺せますか?
兄弟姉妹のために自分の命を懸ける事が出来ますか?
自分の住んでいる地域が焼け野原にならない様に、敵を追いやるために打ち合いに飛び込んで行けますか?
あなたが大切に思っている人や物や地域が未来に生き残ることができるように、特攻する事が出来ますか?

正直、今そういう状況になったら、私はビビると思います。
率先して行けないと思います。
いくら「家族の為なら!!」なんて言っても、じゃあ今敵がそこまで来ていて家族が殺されちゃうので、それを防ぐためにすぐ飛行機に乗って特攻しなさいって言われても、出来ないんじゃないかって思います。

だってそこまでの”利他の精神”ってそう簡単に持てるものじゃないですもん。
命を賭して自分以外の誰かのために行動するなんて、そんな簡単に出来る事じゃないです。

なのにこの時代の日本人はそれをしていたのです。
これは軍国主義とは絶対に関係のない話です。
軍国主義が利他の心を利用したという言い方は出来るでしょうが、軍国主義が利他の心を育てたなんて事は絶対に出来ないと思います。

日本が世界に誇れる精神「利他」

今から70年以上前の日本の若者たちは、親や兄弟や子供を守るために戦地に赴いたのです。
自分が大切に思っている人や物や地域が未来に生き残ることができるよう、その礎となるために特攻したのです。

そしてそのおかげで、今日の日本が有るのも事実なのです。

決して戦争を美化しようとしているのではありません。
先の戦争で戦った多くの人達、戦争で命を失った方々がおられるから、今の私達があり、今日の生活が有るのです。
この「利他の精神」は、先の大戦から生まれたモノではありません。
仏教の世界にも武士の世界にも、「利他」の心は存在しています。
古来より日本に脈々と受け継がれてきている、日本人が大切だと考え美徳としている精神なのです。

小さな事しかできないですが、私も利他の心を大切にしたいと思います

今日は「いけばなCamp」というイベントを行っています。
※のぼっちごめんよー、のぼっちの講演聞きながらBlogを内職しちゃったっす。

「いけばなCamp」は”いけばな”を核にしてセミナーを行い、いけばなだけにとどまらず色んな事を学び体験するイベントです。

先の大戦で先駆けとなり礎になってくださった人達のように私は命まで掛けるような事はようしません。
ヘタレなので。。。
(笑)
しかし小さな事しかできなくても、私も”利他の心”を大切にしこのイベントに来てくれる皆さんにどんなことをさせて頂いて喜んでもらう事が出来るかわかりませんが、精一杯やりたいと思います。

最後に、神風特別攻撃隊を”利他の心”の視点から紹介されている動画を見つけましたので、貼り付けておきますので、興味がありましたらご覧下さい。
※音が出ますのでご注意くださいね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。