旅行に行った時の「お土産」って義務になってはいけない。だからストレスになっちゃうのです。

こんにちは。内藤正風です。

わたし実は、どこかに旅行に行くのが億劫になっている時期がありました。こんなこというと「またまたーーー」って言われるのでしょうが、これ本当です。
どうしてそんな事を思うようになっていたかというと、お土産を買うという事が義務になってしまっていたのです。

お土産は”義務”になってしまってはいけない。

当時の私は、知らない間に”お土産”を買って帰るという事が義務になってしまっていたのです。

お土産を買って帰らなければならないという気持ちが凄く大きくなってしまっていて、知らず知らずの間にストレスになっていたのですね。
そのころには、お稽古に来られている人、役員の先生方、友達、お世話になっている皆さん。。。。毎回特大スーツケースに一杯になるくらいお土産を買って帰っていました。
当時は今の様に宅配を始め流通が整っていませんでしたから、買ったお土産を持って帰るためにスーツケースは特大のものを使い、その上に少しでもお土産を沢山入れる事が出来るように自分の着替えや必要なものは極力減らしていました。

海外に行った時などは、帰国して日本入国の時に「スーツケースを開けてください」と言われて開けたら同じ品物が何十も出てくるし、Tシャツとかだと色違いサイズ違いがワサーーっと出てくるので「これは商品の仕入れですね」と言われたりと、もう本当に国内旅行も海外旅行も本当に大変でした。

こんな状態がかなり長い間続いていて、フッと気が付くと旅行に行くこと自体がストレスになってきていたのです。色んなものを見たり色んな人に会えるのはすごく嬉しいし楽しいんだけど、お土産が。。。。。って感じです。

そんな風になってしまっていてある時に気が付いたのです。あれ?お土産を買う事が義務になってしまっているやん俺。。って。

お土産は相手を喜ばせたいという思いが大切。

それ以来、お土産は買わなくて良いっていうスタンスを基本にしました。
ええ綺麗さっぱりと方針変更です!人の事なんか考えている場合じゃありません。自分がまず有りきです(笑)

お土産を買わないといけないなんて思っているから、ろくでもない思考になっちゃうんです。
例えば”お土産を買ってきてあげた”なんて思うのはいい例です。なにその”お土産を買ってきてやった”なんていう上から目線。バカの極みですよね(笑)
そんな気持ちが毛ほどでもあるから、誰にも喜んでもらえなくなっちゃうんです。

そんな思考しているから”誰それは土産の1つも買ってこない。俺は買ってきているのに”な~んて究極の馬鹿な考えが頭をよぎったりしちゃうんですよね。
相手に対して”〇〇をしてやった”なんて思っているから、不満が生まれちゃうんです。だってこの考えは最初から相手に対して見返りを求めている思考なんですから。

そう考えたら、相手を純粋に喜ばせたいと思わなければお土産なんて買って帰る必要なんて無いのです。

”誰かによく見られたい”。”自分がしているのと同じだけされたい”。なんて欲が過ぎる話ですよね。たかだか何千円程度の物を買ってきて、良く見られようとか自分を大事にしろだなんて。(笑)
知らず知らずのうちに、そんな事を思ってお土産を買ってきている自分の馬鹿さ加減に気が付いたのです。

お蔭でそれ以来、お土産は基本、自分の欲しいものを自分のために買って帰ります。あとはその時に、あ~これはみんなに食べてもらいたいーーとか、使ってもらいたいーーって思うものを数量限定で買って帰っています。

ええ、お陰で最近は何処かに行くのが楽しくて楽しくてーー!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。