「ストレス=悪」という風に言われていますが、ストレスは本当に悪なのでしょうか。そしてストレスは無くさなければならないものなのでしょうか

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

昨日の教室で生徒さんと話をしていて、ストレスという事が話題に上がりました。どういうことかというと、「ストレス=悪」って言われているけれど、本当にそうなの?っていう内容についての話だったので、今日はそんなことについてブロブを書きたいと思います。

ストレスは無くさないといけないといわれているけれど

今いろんな機会に何かあると、「それはストレスのせいです」と言われることが多いですし、「何かストレスを感じていることはありませんか?」というような質問をされたりすることも多々あります。
確かにストレスが善か悪かと単純に二者択一で問われた場合には、悪と答えるようになります。そしてそんな悪いものならば無くしたほうがいいという結論に至るのも解らないではないです。
しかしそんな中、私は疑問に感じる事があります。それは、じゃあストレスって完全に無くすことが出来る存在なのってことです。

例えば現在、家の横を通る車の騒音でストレスを受けている人がいるとします。じゃあこの人の家の前を通る車を通行止めにしたら、それでストレスはなくなるのでしょうか。もしかしたら車が通行しなくなったことによって、通行人の話し声とかが気になり始めるかもしれないですよね。
では人も通ってはいけないという風にしたとしましょう。そうなったらストレスはなくなるのでしょうか。もしかしたら周りが静かになったという事で、家の時計の秒針の音が気になり始めるかもしれません。
このように私は、ストレスって人が生きている限り「0」すなわち無くすることは不可能だと思うのです。

ストレスの感じ方も一定のものではなく、人それぞれ

そしてストレス=悪って一律に扱われていますが、そもそもストレスって人によって感じ方が違うと思うのです。
たとえば先ほども例に挙げた人の話し声ですが、人によっては人の話し声が聞こえたら寝られないという人もあるでしょう。しかし人の話し声は気にせずに寝る事が出来るという人もあるでしょう。すなわち同じことが起こっていても片方の人にはストレスになっていても、もう片方の人はそもそもストレスだと思っていなかったりします。

すなわち自分にとってストレスだから人にとってもストレスになっているとは言い切れないですし、自分は何も感じないから人も何も感じていないと言い切ることも出来ないと思うのです。

成長にはストレスが必要な場面もある

あと、私は人の成長には、ストレスは不可欠だと思っています。

たとえば、私が行なっているいけばなでは、枝を曲げて癖を直したり形を作ったりする作業があります。この作業の事を「枝を矯める」と言いますが、矯めるという作業は練習をしないと枝が折れてしまいます。なので初心者の人は未熟なゆえに枝を折ってしまったりするのですが、この練習なんて枝を折りながら、あ~こうやったら折れるのか。。じゃあほかのやり方はどうだろう。。って風に試行錯誤をしながら上達をしてゆきます。
なので試行錯誤をしながら失敗して枝が折れているときには、思い通りに出来ないというストレスがそこには必ず存在しているのです。

ではこのストレスは悪いものかというと決してそうではなく、成長のためには不可欠な存在だと私は思うのです。

過ぎたるは及ばざるがごとし

私はストレスは、ある意味で「過ぎたるは及ばざるがごとし」の言葉の通りじゃないかなぁと思っています。
ストレスがその人にとって一定レベル以上の存在になると、単なる重圧にしか作用しなくなります。しかしながらストレスが少なすぎると、その人の成長が見込めなくくなります。

ストレスはとにかく悪いものとか、ストレスは減らさなければならないという考え方ではなく、ストレスとどう向き合い付き合うかという事こそが大切なのです。つまり、それぞれの人のこれまでの人生や今いる環境によって、同じ事柄であってもストレスの感じ方は変わってきます。そしてそれぞれの人のレベルの合わせたストレスは、その人の重圧になってしまうのではなく成長のもととすることも出来る存在だと思うのです。

ストレス=悪と思っている時点で、それがストレスになっちゃっているのではないでしょうか。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。