”お花を飾る場所がない” という話をよく聞きますが、これって実は”お花を飾る場所”がないのではなく”別のもの”が無いのです
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こんばんは。内藤正風です。
先日話をしていて「お花は良いなぁと思うんだけど、うちは飾る場所がないんで。。。」って言われる方が多いという話を聞きました。
確かに最近は収納とかを少しでも沢山とる様にお家を設計するのが主流ですから、以前に比べるとお花を飾る空間って少なくなりました。
しかしここで逆に聞きたいのです。本当にお花1本飾る場所すら無くなっちゃったのでしょうか。
お花を飾るって、そういう場所がないと出来ないの?
お花を飾ると聞くと、凄く大層な事の様に思われるかもしれません。それなりの広さがある空間が無いとお花を飾る事が出来ないなあと。。。
しかし実はこれって単なる思い込みでしかないと、私は思うのです。
「お花を飾る」というのは、生けるお花の本数や、生けたお花の作品の大きさなどは全く関係ないのです。”お花を飾る”というと大層に思ってしまうようでしたら、「お花を愛でる」とか「お花のある空間を楽しむ」という風に考えてみてはどうでしょうか。
お花を楽しむのに、本数や場所は関係ないのです
だってお花のある空間を楽しむだけならば、1本でも十分楽しむ事は出来るはずですよね。そうなんです!テーブルに1本お花を挿すだけならば特別な空間は必要ないです。洋画をみているとそんなシーンをちょくちょく目にしますよね。
これが逆に凄くシャレオツだったりするんです。
昨年12月に”マットさん”こと藤井雅範さんと沖縄に行ったのですが、その時に行ったアメリカンなレストラン「Rose Garden」でもこんな風にテーブルには一本のお花が。
これならお花を飾る場所が無いなんてこと絶対にないですよね。
お花を飾る場所がないのではなく、お花を飾る気が無いのです
そんな風に思うと ”お花を飾る場所がない” のではなく、”お花を飾ろうとする気が無い” のかあるいは ”お花を飾れる場所を探してまで飾ろうとは思っていない” って事なんですよね。
理由はいくらでもつける事は出来ます。ええ、出来ない理由探しです。
お花飾るんだったらお掃除してから。。子供が小さいから。。。お花屋さんが近くに無いから。。。。お花を生ける器が無いから。。。。。理由はいくらでもあります。いくらでもつける事は出来ちゃいます。
しかし一番の理由は、その気がないって事だけなんです。
そう、結局突き詰めれば ”やるか” ”やらないか” なんです。本当にお花を楽しみたいと思うならやれば良いだけなんです。
”やるか” ”やらないか” お花を楽しみたいと思うならば、行動すれば良い
お掃除なんてしなくても、お花を飾れば周りが散らかっていたり汚れているのが気になって、逆に綺麗にするようになるでしょう。
子供が小さくて触るという事ならば、手の届かないところに飾ればいいのです。お子さんがある程度成長されていてどこに置いても触る事が出来るくらいのお子さんならば、逆にちゃんとお話しして聞かせてあげてお花を飾るという事を教えてあげたらいいと思います。小さいお子さんはお子さんは馬鹿じゃないんです。
お花屋さんが近くに無くても、スーパーなどでもお花は売られています。
お花を生ける器が無くても、グラスやワインのボトル、銚子など、代用できるものは身の周りにいくらでもあるのです。
お花のあるシャレオツな生活をしたいなぁと思われたなら、お花を1本買ってきて何でも良いからお水の溜まる器に挿せばいいのです。
そこから先は、ちよっと周りを片付けて模様替えしてみようかなぁとか、器これもイイなぁとか、自分なりに色んな試行錯誤が始まりますのでそれを楽しんで頂ければいいのです。
こうしたらダメ!とか、こんなふうにしたら間違いとか、そういうことは一切ありません。思い通りにされたらいいのです。全てが楽しみの道なのです。
飾る場所がないなんて決めつけずに、1本のお花を挿して楽しんでみませんか?人生の楽しさが変わりますよ!!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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