今の環境や状況に不平不満を言うよりも、その中にある特徴を見つけだして遊んだ方が絶対楽しいですし人生が豊かに過ごせます

こんにちは。今日は移動のバスの中でブログを書いている内藤正風です。

 

昨日の夜から雨になって、寒さというよりは雨の冷たさの方を感じる水曜日になりましたね。
通勤や通学をされている方は傘が必要になって「あぁ~あ~。。」って思われていたり、車で移動されている人は走りにくくて「あぁ~あ~。。」って思われている方も多い事と思います。
しかしどんな風に思ってもお天気が ”雨” なのは変わりないですので、逆に雨を楽しんでしまってはいかがでしょうか。

雨を楽しむとは?

雨を楽しむ・・・って聞くと、??はぁ??って思われる方もあると思います。
ココで私が言っているのは雨だけに限らず季節を楽しむというか天候を楽しむって事で、”冬は寒さを楽しむ” とか ”夏には暑さを楽しむ” っていうように、その環境の中で楽しみを見つけ出したらどうかなぁって事なのです。

例えば小さい子供って雨が降ったら傘を出してきて喜んだり、長靴を履いて水たまりを歩いて喜んだりしていますよね。時にはそのまま飛び出して行って、濡れるのを楽しんでいたりすることだってあります。
これって大人から見ていると”寒いのにー”とか、”冷たいのにー”とかって思っていますが、子供本人にとってはその時にしかできない楽しみや遊びを見つけているからこそ、楽しいし喜べるんだと思うのです。

子供は遊びの天才

そもそも私たち自身も子供の頃には一人で過していてもその時、時、を楽しんでいましたよね。
鉛筆を一本持っていたら、それを鉛筆マン~って勝手に名づけて、飛んだり跳ねたりさせたり、筆箱や消しゴムや赤鉛筆と対決させてみたり(笑)、悪さをして親に叱られて暗い押入れに放り込まれたら(今って押入れに放り込まれる子供って聞かないですね(笑))、拉致されたヒーローの気分になって頭の中では脱出物語を自作自演していたり。。。(笑)

雪が降ったら、積もった雪の上を走り回って足跡をつけて遊んだり、夕方には建物や電柱や街路樹に夕日があたって長く伸びている影をつかって、影の上だけを通りながらけどれだけ遠くまで行けるかを友達と競争したり、もうとにかく、なんでもかんでも楽しむための場所になったり道具になっていましたよね。

日本は自然を敬い共存してきた文化の国

これって私は、本来日本人が自然を敬い畏れ、自然と共存しながら生きてきた民族だということに大きな要因があるのではないかと思うのです。
だっていまでこそあまり見かけなくなりましたが、30年40年前くらい前までは、夏には夏用の座布団を使ったり、簾のようになった建具を使ったり、打ち水をしたりと夏の暑い時だからこそ夏の暑さを楽しむとともに、その中で涼を見出し楽しんできました。
冬は冬の寒さの中でお豆腐を一晩外に出して凍らせることで”氷豆腐”を作ったり、落ち葉で焼き芋をしたりと、その季節ならではの楽しみを満喫していたのです。

今を遊びにして楽しむ事で、人生は楽しく豊かなものになる

今ある環境を自分の好みではないからとか自分の意にそぐわないからと言う事で不平不満を言うのではなく、今ある環境に存在している特長を見つけ出し、その中から楽しみを見つけることこそ実は日常や人生を楽しいものにしてゆく第一歩ではないかと私は思うのです。

世の中が便利になればなるほど、そして大人になればなるほど、いつの間にか日本の四季を遊んだり楽しんだりして満喫する事ができなくなってしまっていますが、自分の視点を子供の頃に戻して周りをジィーーーっと見てみると、実は毎日がそれぞれにおもしろい事が満載なのだと思います。

ってことで今日も雨を楽しみたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。