今の成人式は戦後の価値観で始まったものなので、成人年齢の引き下げにあわせて今の価値観でもう一度作り直すべきではないでしょうか

こんにちは。内藤正風です。

今日は成人の日ですね。各地で成人の日の式典やイベントが行われ新成人を祝うのは本当に素敵な事だと思います。新成人の皆さん本当におめでとうございます。

成人の日とはどんな日?

ちなみにこの成人の日は、ウイキペディア先生によると以下のように書かれています。

成人の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としている。

大人になったことを自覚し。。。。。ってねぇ、私自身がまだ大人になった自覚って持てていないんですけどー。。だって、足りないところだらけでこの年齢でこんなのでいいのかなぁって思うんですから(笑)

今の成人式は戦後と高度成長時代のもの

まあそれはさておき。。
近年の成人式というと、ニュースで毎年取り上げられていて目にするのはお祭り状態な画像ばかりです。
お祭り状態が良いか悪いかはそのしている内容によっても賛否は分かれるでしょうし、お祭り状態の賛否を今から書こうとは思っていません。じゃあ何が言いたいのかというと、成人式を今の様な市町村単位でする事自体もう時代に合わなくなってきているのではないかなぁと思うのです。

この市町村で成人式を行うとスタイルは、戦後の高度成長時代の価値観でありその中で生まれた手法で、皆さんがそれを良しとした時代だったわけですよね。時代背景としては集団就職、ベビーブーム、金の卵、企業戦士、マスコミが大きな力を持っている、個人よりも集団が優先、人と違う事よりも人と同じ事を良しとする、そういう時代のなかで良しとされてきたやり方だと思うのです。

成人の日が成立した当時とは価値観も時代背景もマルッきり変わってしまった

しかしいまの時代はどうでしょう。この当時とはまるっきり価値観も時代背景も変わってしまっていますよね。
少子高齢化、就職難、マスコミの没落、集団よりも個人を重要視する、人と同じ事では無くそれぞれの個性を尊重する、サクッと挙げただけでもまるっきり変わっていますよね。
なのに手法だけは何十年も前からの方法を取っているって事がそもそも無理があると思うのです。

そしてこの流れはもっと強まっていくのは明白で、たとえば今月22日から始まる通常国会では成人年齢を18歳に引き下げる民法改正案が提出される予定になっています。18歳といえば高校生です。この法案が成立すれば高校在学中に成人式を迎えるって事ですよね。もう今よりももっともっと状況が変わってくるんですから、成人式のあり方について一度ゼロから考えてみる必要があると私は思います。

改革をするときには今あるものを何とかするよりも、新たに考えた方が良いものが生まれやすい

今あるものを一部手直しして何とかしようなんて思うから新しいものが生まれられないのです。これって世の中全てが同じですよね。今あるものを手放すことから全てが始まるのですし、新しいものが生まれるというか生まれ変わる事が出来るのだと思います。
今ある成人式をやめて、成人式自体がそもそも必要なのか必要ないのか、そして必要ならばどんなことをしたら良いのか今の時代にあわせて考えるべきではないかと思います。

 

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。