お花の材料を見立てて今そこにある材料を生かして作品を作る様に、今自分の身の回りにある流れを生かす事が楽しい人生に繋がります

こんばんは。内藤正風です。

今年最後の出張に行ってきました。

 

今回の出張では二つの目的があったのですが、そのうちの1つが根本的に不可能になってしまいスケジュールが大きく変更になったりとか、その後計画して行った場所が臨時休業だったりとか、もう「なんでそうなるの~~」っていうくらいに、ことごとく予定が計画通りにならない出張でした。
けれど逆に、その場その場で臨機応変に対処対応しながら動くってホント楽しくて、充実した時間になりました。
普通は計画してその予定通りにならなかったら困ったりイライラしたりするのでしょうが、逆にそのハプニングを目一杯楽しんできたのです。

ことごとく計画がとん挫するときは無理に流れに逆らわない

思い通りにならないって人生では普通です。っていうか思い通りになる事はほぼないと思います。
自分では10の計画を立てていたのに3しか遂行できなかったとか、そもそもその計画自体が頓挫してしまうとか、珍しい事では無いですね。
今回の出張でも当初は沖縄本島から渡嘉敷島にわたる予定にしていたのですが、海況の影響で帰りの船が欠航になる可能性が高いって事なので、無理に渡嘉敷島に行くのはやめました。だってこういう時って無理しても絶対に良い結果は得られないんです。

なぜそんな事を断言できるかというと、これまでの私の経験です。こんな時に強行したらロクな事にはなりません。
若い時にはそう言う事が解らないので、無理やりに強行したりするのですが、その結果労力ばかりが沢山必要になって結果は良いものにはならないのです。

身の周りの流れは、川の流れと同じ

たとえば川の中に飛び込んだとしましょう。川には流れがあります。この流れに逆らって上流に向かって泳いで行ったらどうなりますか。
ヘトヘトニなりますよね。そしてそんなにヘトヘトになっている割に移動した距離はほとんど無かったりします。その場所にとどまっているだけが出来ずに下流に流されちゃっている場合もあります。労大きくして成果少なしって事です。
では逆に川の流れに沿って泳いだらどうなるでしょうか。
そんなに体力を使っていないのにどんどん下流に進んでいけますよね。もう自分でもビックリするくらい先に進めます。なんなら何にもせずにいても自然に先に進む事が出来ちゃうのです。

これは全てがそういうものなのです。
全てと言うのは、仕事もプライベートも遊びも含めて人生すべてと言ってよいと思います。

流れが自分の思っている方向と違うときには、無理に何とかしようとしても良い結果は生まれない

その時の自分の身の回りの時流はどうなっているのかをまず見定めることが大切です。だってどういう流れなのかと言うことを正確にしっかりと把握する事が全ての第一歩になるのです。
ここで見誤っちゃったら元も子もありません。
そして時流に添うように色んな判断をしてゆくと言うことです。

ついつい何とかして自分の思い通りにしようと思っちゃうのですが、そこは無理にそんな事をしても良い結果は生まれません。誰かが怪我をするとか、他の事柄に悪い影響を及ぼすような事態が起こるとかして、問題の上に問題が起こってきちゃうのです。
自分の思い通りにならないから悪いとかダメって事ではありません。
今、置かれている環境の中で何をする事が出来るかを考える事が何よりも大切なのです。

そんな事を改めて感じた今回の出張でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。