四季のある国は世界に沢山あるのに、日本の四季が世界的に見て特徴的である理由

こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

10月に入ると秋のいけばな展のシーズンになります。
お花は一年中ありますし、春夏秋冬それぞれに特徴ある素材が有るのですが、春と秋は昔からいけばな展の多いシーズンになります。

春は花が咲き若葉が芽吹きウキウキしてくるシーズンですし、秋は実りや紅葉と言う収穫のシーズンと言う、日本人の心情に大きく語りかけてくる季節だからなんだと思います。

四季が有るのは日本だけではない

日本の特徴として「四季が有る」と言われる方がありますが、四季って実は世界中にあるんですよね。
単純に言うならば日本と同じ緯度のあたりにある地域には四季が有るって事です。
しかしそんな中で、外国の人も日本に四季を愛で、楽しむ為に来日される方が多いと言うのは、やはり日本の四季が特徴的だからだと言うことだと思います。

私は日本の四季が特徴的なのには大きな理由として2つあると思っています。

日本の四季が世界的に見て特徴的である理由 その1

「日本が狭い島国で、海と山が極めて近い距離にある立地であること。」

皆さんご存知のように日本は島国です。
海に面した国や島の国なんて世界中にイッパイあります。ここで重要なのは、海と山が極めて近い所にあるということです。

海と山が近い距離にあるから、朝晩の寒暖の差や季節ごとの気候の差が大きく出やすい環境にあると言うことです。
例えば気温の差が少ない年には、秋の紅葉があまり綺麗では無かったりしますよね。

日本の春夏秋冬がそれぞれに特徴的であると言うのは、この立地というものが大きな影響を及ぼいているのは間違いありません。
日本が大陸だったら、こんなに特徴的な四季のある国にはなっていなかったと言うことです。

日本の四季が世界的に見て特徴的である理由 その2

「日本人が心情的な感性に溢れ、自然と共存すると言う考え方をする民族であるということ。」

日本人は全てのものに精霊が宿ると言う、八百万信仰が民族の基本的な考え方にあります。
犬や猫や鶏と言うような命あるものだけではなく、植物も命あるものとして自分達と対等に捉え、道端の石ころやトイレにも精霊や神様が宿るとして大切に考えてきています。

そう言う日本人だからこそ、春には桜の花を愛で、歌を詠んだり絵を書いたり生けたりし、夏には夏の暑さを楽しんで簾(すだれ)になった建具を使ったり打ち水をして夕涼みを行い、秋には収穫を感謝し紅葉を愛で、冬には鍋を楽しんだり雪景色を愛でたりする価値観が芽生え育ったのです。

特徴的な四季が有る環境、そしてその四季の特徴を楽しむとする感性、この2つが有るからこそ日本の四季がこのように世界に例を見ない楽しまれかたをする国になったと私は思っています。

真理を受け入れれば、楽しさを感じる事が出来るようになる

夏は暑いに決まっています。冬は寒いに決まっています。
だってこれは真理なのですから。
真理は変わりません。

だったら夏に暑い暑いと文句ばかり言っていても涼しくはならないので、夏だからこそ出来る楽しみを見つけ夏.を楽しんでしまおうと言う考え方の方が、よほど人生が豊かで楽しいものになりますよね。

これから秋がどんどん深まってきます。
そして冬がやってきます。

それぞれの季節を楽しむ。それは自分が今おかれている環境を楽しむと言うことに通じるのです。
不平不満はいくら言っても解決はされません。
逆に言えば言うほど自分自身がしんどくなってゆくばかりです。

「いけばな」って
実はそんな事も教えてくれちゃうんです。
さあ、今だからこそ出来る事を探して、楽しんじゃいましょう!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。