加西市倫理法人会で、「華道からの学び~花を生かすということは、人を生かすと言うことに通じる~」というテーマで講演をさせて頂きました

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は「盆の入り」ですね。
朝から色んな所に仕事で出掛けてきましたが、道路や駐車場には車が溢れていて、「あ~お盆なんだなぁ~~」って改めて痛感しました。

講演のご依頼をいただき、一昨日に行わさせて頂きました。

一昨日、講演をさせて頂きました。

いけばなの家元と聞かれると多くの人が、お花を教えている、テーブルのところでお花を生けているって想像をされるのですが、実はそれだけではないのです。
ホテルのロビーやショーウインドウのようなところにお花を生けたり、コンサートとかの舞台装飾もせて頂きます。他にも結婚式やパーティー等の会場の装飾。イベントなどでのいけばなデモンストレーション。いけばな体験教室やいけばなセミナー。そして講演なども行わせて頂いています。

この度の講演は、私が講演とかもさせて頂いている事を知っている地元の友達で、貸衣装屋さんをしている井上智章さんから、是非やって欲しいと依頼をいただき機会を頂戴しました。

チラシを見て聞きに来て下さる方までおられて感激しました

朝6時半からのスタートにもかかわらず、20人以上の皆さんがお越しくださりお話を聞いてくださいました。
なかには「チラシを見て、話しを聞いてみたくて来ました」と、ワザワザ隣の姫路市からお越しくださった方もおられて恐縮するやら嬉しいやらで、記憶に残る機会になりました。

 

「いけばな」の間違ったイメージ

今回の講演では「華道からの学び~花を生かすということは、人を生かすと言うことに通じる~」と言うテーマでお話しさせて頂きました。

先にも書いたように「いけばな」って皆さんに結構間違ったイメージで捉えられている事が多いです。
堅苦しい、窮屈、着物を着ないといけない、正座しないといけない、間違えたら棒で手を叩かれる。。。
ええ、これらは全部間違えたイメージです。

なのでまずは「いけばな」の現在の姿についてご紹介させて頂きました。
私の教室では、正座をする教室は一か所もないと言うことや、着物を着てお稽古する事は一切ない、間違えても棒で手を叩かれることは無いなどなど。
(笑)(笑)(笑)
そして引き続いて”いけばなの目指しているもの”についてお話させて頂きました。

いけばなの目指すもの

いけばなはお花を綺麗に生ける事が目的と思われがちですが、じつはそれは大きな間違いです。
いけばなはお花を生けるのですが、その事を通じてお仕事や日頃の生活に役立つヒントやアイデアを学ぶのが本質なのです。

たとえば”お花を見立てる”ということは、人を見て特徴を活かすのと同じ事であると言う話しや、”お花を生ける時に必要な三つの視線(マクロ、全体、俯瞰)”があり、これはお仕事の時にも必要な視点であると言うことなど実例を挙げながらお話させて頂きました。

いけばなで学んだことをお仕事や日常に置き換えてみる事で、感じたり見えたりするようなこと、これは「真理」であり、いけばなだけにとどまる話ではないのです。

皆さんに喜んで頂けるのが何よりも嬉しい!

限られた時間でしたが精一杯お話をさせて頂き、皆さんにきっとご理解いただけたと思います。

前日の夜になってからスライドに手を入れたり(まあいつもの事ですが。。。(笑))と、出来る限りの事はしました。
けれどそれに満足することなく、もっともっと私自身が成長しレベルアップしたいと思いますし、自分自身がレベルアップ出来たら今よりももっともっと楽しくなることが出来るだろうななんて事も思った一日でした。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。