制約があったり不便な方が、人間は知恵を働かせるしチャレンジする様になり、成長の機会になるのです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
いや~、今日もあっという間の一日でした。
バタバタしていたわけではないのですが、朝から夜まで、ず~っと次々とスケジュールが詰まっていて、事務所の机の前に座ったのが19時半という充実っぷり。
その上明日からは、毎年11月末に開催している「お題講習会」がスタートするという事で、気ぜわしさもプラスされています。(笑)
そんな中で「いけばなの作品も、仕事も、人生も、何か困ったり不自由な事があると、人って成長する機会になるんだよなぁ」って思ったので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。
制約があったり不便な時こそ、新しい発想のチャンスなのです。
人間は「不」の付くような時にこそ新しい発想が生まれたり、新しいアイデアが導き出されたりします。逆に言うと「不」の無い所には何も生まれません。
「不」とはすなわち、不自由、不便と言うような、自分にとって都合の悪い様な場面や機会と言う事です。
時間が足りないので、何とか効率よくしないといけない。とか、思うような材料が手に入らず、いつも行なっているような生け方をすることが出来ない。とか、こういう感じです。
人間こんな状態に追い込まれたら、とりあえず「どうしたらいいだろう」って考えますよね。知恵を絞りますよね。まあいうなれば、外圧による成長の好機なのです。
自分の身の回りの「不」を拾い上げてみる事から始まる
制約なんてなくのびのび出来た方が良いやんって思う方が圧倒的に多いと思うのですが、なんでも自由にしたらいいよなんて言われたら、実はその方が新しい発想って生まれないんです。これ実は高校の学生服と同じだと思うのです。
高校の時って学生服が決まっているから、詰襟を高くしてみたり低くしてみたりする。ズボンを太くしたりしてみる。制服の上着の寸法を長くしてみたり短くしてみたりする。
これって学生服の規定や、校則というものがあるからこそ、そこから色んな試行錯誤が生まれてくるんですよね。
そして服装の規定があるからこそ、そのボーダーラインをちょっとずつ踏んでみる。どこまで踏み込めるかチョットずつ入ってみる。(笑)
ちなみに学生服が無く服装自由な学校では、こういう発想には絶対にならないですよね。だってそこには決まりが無く「不」が無いんですから。
これってたぶんお仕事でも、いけばなの作品作りでも同じことだと思います。今自分のしている事に「不」がある。だからこそ、その「不」を少しでも減らしたり無くしたり出来るように知恵を絞るという事です。
知識はいくらあっても、その知識を生かすための知恵が無ければ何の役にも立ちません。知恵を絞るということは、知識を普通に当てはめたり生かしたりするのではなく、持っている知識と知識を組み合わせて使ってみたり、知識を上下逆にしてみたりする事に他なりません。言うなれば悪知恵も立派な知恵だと思います。
創意工夫からこそ楽しむ事が出来るようになるのです。
いけばなにはこの創意工夫が全ての場面において散りばめられており、だからこそ楽しいし魅力に溢れているし、その工夫はビジネスに置き換えて活用したり、日常生活で役立てることが出来たりするのです。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




