お正月はvacationではなく、その年の幸運を決定づける期間だということをご存知ですか
目次
こんばんは。
今日は結構事務も捗った、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
昨日「お正月には何故「松」を生けたり飾ったりするのか。」ってBlogを書いたのですが、そもそも ”お正月って何なのか” って事がマルッと抜けていましたね(笑)(笑)
ってことで今日は「お正月って何か?」って事について書きたいと思います。
お正月とは何か??
それは。。。
それは。。。。。
それは。。。。。。。
やーめた。
(笑)(笑)(笑)
その前に、お正月は「お正月休みではないんですよー」って事をまず知って頂きたいと思います。
はぁ~?会社休みやん!!!って思われている方、その意味でのお休みとは、チョット違うのです。
お正月は「vacation」ではなく「年神様」をおもてなしする時なのです
皆さんが思われているお正月は「vacation」としての位置づけの方が多いと思います。
ゴールデンウイークとかと並ぶ連休って感覚で、どこにお出掛けしようか、どこに旅行に行こうねぇーって思いがちですが、実はお正月はお家で行わないといけない事が有るのです。
それは「年神様をお迎えして、おもてなしして、ご機嫌になっていただく事で、その年一年間の家内安全や子孫繁栄、商売繁盛、五穀豊穣を祈念すると共にご利益を頂こう」って事なんです。
年神様っていうのは、何か一つの神様をさす言葉ではなくて、 山の神様・海の神様・川の神様、トイレの神様やかまどの神様、ご先祖様や氏神様、日本人にとって神様はとても沢山おられると考えられています。なので八百万(やおよろず)の神々という言い方をするのです。
で、この年神様をお迎えして「おもてなし」をするのですが、おもてなしだからと言って特別な事をするのではなく、おせち料理を食べてお屠蘇やお酒を飲んで、家族親戚が集まって仲良くしていたらいいんです。
(笑)(笑)(笑)
嘘だと思っているでしょ。
(笑)
マジです!!!
お正月の必須アイテム「柳箸」で神様と一緒にお食事
お正月に使うお箸って両方ともが細くなっていますよね。
これは、私達の一口(ひとくち)が神様の一口でもあると言う事を表しているのです。
「おせち料理」と言うのは、そもそも神様へのお供えです。
そのお供えを神様と一緒に頂く事で、私達にもご利益を頂こうと言う事なのです。
また「おせち料理」は、かまどの神様にも三が日くらいは少し休んで頂こうって言う、神様への気遣いの表れでもあります。
ちなみにこのお箸の事を「柳箸(やなぎばし)」と言います。
柳は古来より生命力が有ると共に魔除けとしての力があると考えられています。
なので、お正月には柳を使って作られたお箸を使うのです。
お正月に必須アイテム「お屠蘇」で疲れた魂をよみがえらせる
さて「お屠蘇」ですが、これは邪気を払って長寿をい飲む縁起物としてのお酒です。
邪気を屠り(ほふり)魂を蘇らせる(よみがえらせる)という意味からこの様に呼ばれているとも言います。
またこのお屠蘇は、屠蘇散という漢方薬をお酒に入れて作るので、健康のために飲む薬用酒としての役割でもあります。
お正月の必須アイテム「日本酒」は神様も大好物
そして神様は「日本酒」が大好きです。
神様をお祀りする神事では、必ずお酒をお供えします。
お酒と言うのは、神からの授かりものである「お米」を使って、そこに人間の知恵を加えて作り上げた物なのです。なのでいうなれば神様と人間とが共に作り上げた象徴としての存在なのです。
神様のおもてなし次第で、今年の命運が決定する
家族親戚が集まって、「お屠蘇」を頂いて邪気を払って魂を蘇らせ、「柳箸」を使って「おせち料理」を頂き「お酒」を飲んで、松の内の期間中、年神様を大いにおもてなしし楽しんでいただくのが、お正月なのです。
1月は睦月(むつき)とも言いますが、これは睦む月すなわち「家族親戚が集まって仲良くする=睦む」から来ている言葉なんです。
ってことで、まあ平たくいうなれば、神様の楽しませ方次第でその年の幸運が決まるよーーーって事なんです。
(笑)(笑)(笑)
さあ来年の正月も、しっかり飲んで食べるぞ――!!!
内藤正風PROFILE
-
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。