センスが有るとか無いとか言いますが、センスは後天的な要素で磨かれるものなのです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
いけばなを生業としていると、よく聞く言葉の1つに「私はセンスがないので」という言葉が有ります。ちなみに私はこの言葉を聞いたら必ず「センスは磨くものであって、生まれ持っているものではありません。」とお伝えしています。
そしてそもそもですが、いけばなに生まれ持った素養なんて必要ないんです。
センスは生まれ持ったものではない
センスを、「生まれ持ったもの」だと思っておられる方がありますが、これは大きな間違いです。なぜなら「センス」は磨いてはじめて光るものであり、後天的な要素によって磨かれるものだからです。
プロ野球で例をあげてみましょう。
大谷翔平選手は、世界のトップクラスの野球選手なのは誰もが認めるところだと思います。そんな大谷翔平選手は、練習もせずに今の状態になられたのでしょうか。そんな事は無いですよね。
大谷翔平選手は練習を物凄くされる人であり、日常生活においても自己摂生をし、メンタルも鍛え、野球に必要だと思える事を全て人一倍取り組まれています。それも私たちが真似できないレベルでです。だからこそ、世界でトップの野球センスを手に入れることが出来ているのです。
つまりセンスがあるから、今の状態になられたのではないという事です。
センスは自分で磨くもの
すなわちセンスっていうのは、練習や経験を積み重ねるからこそ、磨かれて光ってゆくものなのです。自分の出来る事ばかりをするのではなく、苦手な事や新しい事に挑戦するからこそ、センスが磨かれてゆくのです。
センスは石と一緒です。何もしなければただの石ころです。しかしその石の持つ特徴にあわせてカットをしたり磨いたりすることによって、綺麗に光を放つようになってきます。
石の種類によって色も違います。形も違います。宝石のようにカット次第で輝き方も違ってきます。
人間は全ての方にセンスがあります。センスの無い人なんていません。ただそのセンスは10人いれば全員が違うセンスを持っているだけなのです。
だから隣の人と同じ事が出来ない、同じ様にしないといけないなんて思う事自体が無駄な事なのです。
いけばなに「素質」は必要ない
ちなみにスポーツなどにおいて「素質」は、大きな影響を与える要素になります。素質とは生まれ持って備わっている資質になります。例えば身長が高くなるとか、筋肉がつきやすいという様なものですね。
とは言え、いくら身長が高くなる素養や筋肉がつきやすい素養を持っていても、しっかりと栄養を摂ったり運動をしたりしなければ、その素養を生かす事はできないでしょうから、素質自体もそれを生かせるかどうかは、後天的な要素によって左右されるものだという事が出来ると私は思っています。
そして、いけばな的に決定的な事を付け加えますと、いけばなに「素質」は全く必要はありません。身体が大きいから良いいけばな作品が生けられるものではありません。器用とか不器用も関係ありません。だって出来るまで行なえば良いだけです。色使いの素質も好みの問題ですから、絶対的な正解なんてありません。
自分の持つ素質を育て、自分のセンスを磨けばよいのです。
いけばなに必要なのは、「やる」か「やらないか」だけ
宝石には色々な種類があります。ルビーにはルビーの、ヒスイにはヒスイの、水晶には水晶の、ダイヤモンドにはダイヤモンドの美しさや魅力があるのです。そしてルビーが好きな人、ヒスイが好きな人、水晶が好きな人、ダイヤモンドが好きな人が存在しているように、好みや価値観も千差万別なのです。
つまり、どれが良くてどれが劣っているという事ではありません。
いけばなは、自分自身のセンスと素質を磨けばよいのです。そしてその為に必要なのは、どんどん新しい事にチャレンジする事と、出来るまであきらめない心だけです。
そうすればあなたのセンスと素質は、知らず知らずのうちにどんどん磨かれてゆきます。
いけばなでは、全ての人にキラリと光るものが備わっているのです。あとは貴方が、するかしないかだけなのです。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




