良いものを生み出せるようになりたければ、とにかくこの2つを行なえば良いのです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨夜は、光風流の広報を担当していただいている先生方と会議を行なったのですが、その会議で「出来ないことが出来るようになったり良いものが出来るようになるには、数をこなすしかない」という事と、「四の五の言わずに行動しなければ何も前に進まない」という結論でした。
という事で、今日のブログではそんなことについて書きたいと思います。
いけばな展の作品はいつもと違う作品を作りたい
いけばな展になると「いつもと違う作品を作りたい」という気持ちが芽生えてくる方もおられます。私はこのこと自体はとても良い事だと思っています。
まだ手にした事のない材料を使ってみたい。特別な花器にお花を生けたい。今までにした事のない作風にチャレンジをしたい。そのきっかけは何であろうと、新しい一歩を踏み出そうとされているのですから、成長の機会になるのは間違いありません。
なので私は皆さんにドンドン挑戦していただきたいと思っていますし、その取り組みには全力で応援したいと思っています。
いけばなの作品作りと走り幅跳びは同じ
ところで新しい事にチャレンジしたければ、自分の態勢を整える事から始めないといけません。
これは走り幅跳びを考えて頂ければ分かり易いと思います。
走り幅跳びとは、走るという事と飛ぶという事の組み合わさった教義になります。なので走るスピードが少しでも速い方が遠くに飛ぶことが出来ます。そして飛ぶという事もより力強くより適切な角度で踏切を行なった方が遠くに飛ぶことが出来ます。
なので走り幅跳びの選手は、走るスピードが少しでも速くなるように日頃から練習を積み重ねたり、踏切が少しでも力強くなったり適切な角度になったりするようにも練習を積み重ねられています。
つまり日頃からの地道な練習の積み重ねがあって、はじめて良い跳躍が出来るのだと思うのです。これまでにやったことないのにいきなり試合に出ても、良い結果を出すことはまず無理ですよね。
これ、やっている行動は違っていても、その本質は ”いけばなの作品作り” や ”動画や写真を使った広報” と、全く同じだと私は思うのです。
大きく飛躍したければ基本を大切にしましょう
いけばなの作品作りで新しい事に挑戦しようと思ったら、まずはその事について練習しなければなりません。そしてこの練習とは何かというと、教えを乞う、やってみる、試行錯誤しながら繰り返す、の3つだと思うのです。
今までに経験したことない事をいきなりやろうとしても、それは無理というものです。だって自分自身がまずその事について未熟だからです。
まずは教えを乞う事で必要な知識や技術を学び、そしてとにかくやってみる。やらなければいつまで経っても出来るようになんてならないのですから。そして最初はやってみてもうまく行かないのが当然なので、何がだめなのかを考えながら試行錯誤を繰り返す事によって、少しずつ理解し出来るようになってゆくのです。
100の理屈を知っていても、1つのいけばな作品や、1つの動画や写真による投稿はできません。とにかくやってみる事こそが、成長には不可欠なのです。
階段を上がるように、一歩ずつ進んで行きましょう
最初からできる人なんて、1人もいないのです。今素敵な作品を生みだせている人や、素敵な動画や写真の投稿をなさっている方も、全ての人が最初はできなかったのです。つまり成長とは、階段を上がるように一段一段しっかりと踏みしめて登ってゆくしかないのです。
そして階段を上がるのに、一段飛ばし二段飛ばしなんてしてもすぐにバテてしまうだけです。だって基礎体力がないのに、無理にそんなことをしていたら、足腰がすぐに付いてこなくなってしまうだけですし、なんなら最悪コケてしまいます。
周りの人が一段ずつ着実に登っているのを見ていても、自分の足を動かさないと自分の成長にはなりません。一歩ずつ一歩ずつ、面倒くさく感じるでしょう。しかし一足飛びは無いのです。
一歩を50回積み重ねた方は50歩の成長になります。70回積み重ねた人は70歩の成長に結びつくのです。そしてこれだけはハッキリという事が出来ます。一歩はどんなに小さくても、愚直に積み重ねる人が最後には笑うのです。
とにかく成長したければ、「四の五の言わずに行動しましょう」。そして「愚直にやり続けましょう」。
内藤正風PROFILE

-
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。