お花を生けた器の中に10円玉を入れておいたら、お花が長持ちすると言われていますが、それよりもっと効果的な方法をお教えします
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ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
日に日に暑くなってきましたね。ってかもう近年は、暑くよりも ”熱く” の文字のほうが相応しいのではないかと思うほどの気温ですよね。
空の色なんて、日本の夏色じゃなくなってますから。
お水に十円玉を入れておくと、水が傷みにくいって本当?
ところで暑い時は、お花を生けている器の中の水がよく傷みます。お花を生けてられている皆さんは、何とかしてお水が傷まないようにしようとして色んな事をされていますよね。
そんな色々な方法の中の1つとして「お水の中に10円玉を入れていたら水が傷まない」って耳にされた方も多いと思います。
ちなみにこの方法を実践されている人、結構多いんじゃないでしょうか。だって10円玉を放り込んでおくだけなので簡単ですもん。
しかし実は、これ。。。。。
ほとんど効果ないってご存じですか。
えぇ~~~~!!って思われたあなた、安心してください。ほとんど効果ないってだけですから、多少くらいは効果あります。
多少ではないか。少々。。。まっ、気持ちです。(笑)
色んな本に書かれていたり、ネットで検索してもイッパイ出てきます。十円玉は銅で出来ているから、銅の殺菌効果で水が傷まない。とか・・・微量金属作用で殺菌作用がある。とか。。。
10円玉を水に入れていても効果がほとんど無い理由 その1
いけばなには、お花を生ける器に「寸胴」という器があります。
この器で竹製のものには、その水を入れる部分には、銅で出来た「オトシ」と呼ばれるものが竹の内側に沿って入れてあります。
こういうものです↓↓↓↓↓
このオトシは周囲も底も全て銅で出来ています。
ここにお花を生けて、水を張るとどうなると思いますか?
水は傷まない???
いいえ!!1日で水は傷んじゃいます。
水の色が無色透明ではなくなってきます。底の方にモロモロした様なものが出てきます。数日じゃないですよ。1日でです。。。。。
周囲も底も全て銅で出来ているのにです。
10円玉を器の中に数枚入れるのと比べたら、その銅の比率は比べ物にならないですよね。
なのに今の季節は1日で水は傷んじゃいます。
十円玉を水に入れていても効果がほとんど無い理由 その2
確かに銅には殺菌効果は望めます。しかしこういう話って、銅と銅イオンを混同されているのだと思います。
銅を陽極として水中で電気分解を行うと、銅は銅イオンとして水中に溶け出します。そしてこの銅イオンはとても高い殺菌作用があるとされています。
うん、これは学校で習ったような気がします。(笑)
しかし銅そのものがそこにある事で得られる銅の殺菌効果と言うのは、それほど高いものではありません。ってか、効果を期待できるほどのものではありません。
だってそれは、先に書いた「寸胴」のお話で十分ご理解いただけるんじゃないかと思います。
10円玉を入れておいて、1日綺麗なままでお水が持たないのだったら、これは効果薄いとしか言いようがないですよね。
毎日の水替えこそが、お花を長持ちさせる最強の方法です
なのでこの時期に、一番お花を長持ちさせるのに効果的なのは、毎日の水替えです。
めんどくさいでしょうが、これが一番確実な効果を見込めます。
ハッキリ言います。2日に1度づつ水を替えられていた方が毎日水を替えるようにされると、今までの2倍くらいはお花が日持ちするようになります。
3日も4日もお水を替えずに放っていたかたが毎日水を替えるようにされると、ビックリするくらいお花が長持ちしますよ。
お花ってこんなに長持ちするもんだ~て目からウロコだと思います。
夏に水替えを頻繁にしようと思うと、沢山の本数を生けていると嫌になっちゃいますから、1輪挿しに1本か2本生けて飾るようにされたらいいと思います。この本数だったら気軽に水替えできるでしょ。
とにかくやってみてください。私の友人たちで実践している人たちは、お花の長持ちに驚いていますから。
あとはやるかやらないかだけです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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