私がお花を企画担当させて頂いたカップルの結婚式が、結婚情報誌「ゼクシィ」に取り上げられました。

今日は朝から沢山の門弟がお稽古に来られて、モリモリに盛り上がった一日を送る事が出来た光風流家元 内藤正風です。

私の教室にお稽古に来ている社中が6月に結婚されたのですが、その時の様子が昨日発行の「ゼクシイ」に見開きで掲載されました。

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新婦はプロのバイオリニストで、音楽とお花に溢れた結婚式がしたいというご希望があり、実はこの時の結婚式のお花は、全て私が担当させて頂きました。

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結婚が決まって、会場となるホテルの担当者の方と打合せをされている中で、お花に関する部分が納得いかず、私に相談をしてこられたのが話しの始まりでした。

皆さんもご存知のように、ホテルや結婚式場には決まった業者(お花屋さん)が入っています。
そしてほとんどの場合、結婚式のお花と言うのは、ある程度メニューのようなものがあって、これだと5000円、これだと10000円とかって風に決まっています。
そこに自分の希望を伝えてゆくと、「はい、それでしたら一つあたりあと2000円追加になります」とか、「それはできません」とかっていう極めてドライなお返事が返ってくるパターンが非常に多いです。
私の周りにも、ご自身の結婚式の時に、お花について極めて不満足な感想を持たれたり、残念な気持ちを経験された方が非常に多いです。

お花っていうのは、単なる装飾ではありません。
そこに気持ちが込められていたり、心の中を表現したりしているのです。
特に結婚式は一生に一度の大きな節目ですから、ご本人にすればとても大きな思い入れがあるのです。
しかしその様な機会に、ホテルや結婚式場のお花屋さんは、極めてドライで、ビジネスとしての対応しかしてくれないところが多いので、お花について極めて不満足な感想を持たれたり、残念な気持ちを経験された方が非常に多くなってしまうのです。

自分の兄弟や子供が結婚すると思ったら、もっと違う対応になるでしょうし、行動も違ってくるはずです。

私はいつも、結婚のお花のご依頼を頂いたら、新郎新婦のご希望を出来るだけまずヒアリングします。
ってか、新郎新婦の事についてまず色々なお話を聞かせて頂きます。
お仕事について。会社でのことについて。ご両親やご兄弟などご家族について。趣味について。好きな食べ物について。
あらゆることをお話しさせて頂きます。

それからはじめて結婚式について新郎新婦のお餅になられているイメージや、ご希望をお聞かせいただきます。
基本的にお聞かせいただいたご希望に「出来ません」のお返事はしません。
どんなに難しい事であっても出来る方法を探します。
そしてお聞かせいただいたご希望には、もっと面白いと思われるご提案をさせて頂きます。
(これ本当に色んなご提案をさせて頂いていますし、かなりご好評いただいているんです。)

その上でご予算にあわせて、最終的な形を作り上げてゆきます。

今回ゼクシィに掲載されたお2人とも、何度もお話をさせて頂きました。
人柄やお考えまでしっかりと感じさせていただき、その上でご希望をお聞きし、ご提案をさせて頂き、形を作り上げました。

例えば一例をあげると。。。
ブーケトスのブーケはかなり面白いアイデアを盛り込み、参列されていた新婦のお友達には大好評でした。(むふふふふ。。。気になります?)
披露宴の会場のお花も、かなり特徴を持たせることが出来ました。
新郎と新婦の職業を判りやすい形で盛り込んだ、高さ3mの大作は、来場された皆さんが会場に入られた時に一番に目を引き、それとともに高砂の席のお2人をはじめ会場を、とても華やかに演出しました。
新郎新婦のご衣裳などとも合わせながら、ご両家のイメージカラーを盛り込んだテーブル花は、新郎新婦のご希望を取り入れて、他にはない物になりました。
その壱は、ご両家をとりもつ演出を取り入れた、キャンドルサービスに変わるフラワーサービス。
その弐には、テーブル花は、ご出席の皆様に、手軽にお花を持って帰って頂き、そのままご自宅で飾っていただく事が出来るようにしたので、結婚式の終わった後にはすべて持って帰っていただく事が出来、一つも残っていませんでした。

ほかにもまだまだアイデアや特徴を沢山盛り込み、お花だけでもかなりウキウキワクワクのお手伝いが出来ました。
この日の結婚式の参列された皆様には、本当に喜んでいただく事が出来ましたし、新郎新婦にはとてもご満足頂く事が出来ています。

ホテルや結婚式場がダメだとは言いません。
ただ、もっともっと家族や兄弟の気持ちになって、お花でどんなお手伝いができるのかを考えないと、皆さんから見捨てられてしまうと思います。

今から結婚式を挙げられる皆さん、お花って凄いウキウキワクワクが演出できるのですよ。
折角の結婚式なのですから、もっと楽しまないともったいないです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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