リゾートとして真っ先に思い浮かぶ沖縄に住んでいる人はそれが日常であるように、「非日常」は勝手に生まれてきたり起こるのではなく、自分で作り出すものなのです

こんにちは。内藤正風です。

今日は事務所で空いた時間に、新しいiPadの設定をしています。とはいえ私のではなく、頼まれて最初の設定をしているのですが、こういう新しいものを設定してゆく作業って「非日常感」があって楽しいですね。

左は私の。右が設定を頼まれたもの。

ちょうど事務の合間の気分転換にもなってテンションも上がるし、最高です。

「非日常」なんて、そうそうありません

私は「非日常」なんて、そんないつもいつもあるもんじゃないと思っています。

例えばレストランでの食事を例に挙げると、3カ月に1回とか半年に1回行くから、”うわ~!”って思うんですよね。これ毎日の夕食がホテルのレストランの人にとってはただの日常でしかありません。
また逆に、いつもホテルのレストランでご飯を食べている人が、たまに下町の格安居酒屋とかに行くと”うわ~!”って思うんですよね。

高級車も、1カ月も乗ればただの車

車も同じです。高級外車を買って乗り始めたときは本当に嬉しいものです。しかし1カ月も乗るとそれが日常になってしまうので特に何かを思う事なんてなくなってきます。

なんなら車なんて外から見ているから、お~ベンツや~~!とか、BMWや~!!とか、キャデラックやとか思うんです。
中に乗っていたらハンドルが付いていてブレーキとアクセル、暖房や冷房などがあるって感じで、多少の広いとか狭いがあるくらいでそれほどの差はありません。
革張りシートなんて毎日座っていたら一緒です。電動シートもテレビもクルーズコントロールも暫くたったら特に目新しくもありません。
全部が日常になっちゃうんです。

日常とは、いつもしていることやルーティーンの事なのです

非日常とはいつもと違う事を指すのであって、レストランの食事や高級車とかリゾートとかが非日常ということではないのです。
人の日常において、そうそう目新しい事なんて起こりません。

毎日目覚めたら知らない家にいる。毎日駐車場に行ったら自分の車が見たことない車にかわっている。毎日殺人事件や誘拐事件や色んな犯罪に巻き込まれる。毎日行ったことのないお店でご飯が用意されている。毎日家に帰ると見たことない人が家族としている。
こんな事が起こっていたら、たぶん頭おかしくなって死んぢゃいます。(笑)

「非日常」は勝手に生まれてきたり起こるのではなく、自分で作り出すものです

私は「非日常」は自分で演出というか作り出すものだと思っています。
だってそもそも「非日常」なんて、そんないつもいつもあるもんじゃないし、いつもあったらそれは日常ってことなんですから(笑)

なので、いつも行っている場所に、いつも通っているのと違う道を通って行ってみたり、違う移動手段を使ってみる。
起きる時間を1時間早くして、お出掛けをいつもより早い時間にしてみる。
部屋で食べている朝食や夕食を、お庭やベランダで食べてみる。
いつもより1時間はやくベッドに入ってみる。

「非日常」なんて、ちょっと自分の生活のリズムを変えたり、いつもしている事をあえて行わないようにしただけでも生まれてくるのです。

人生や毎日が「単調だ」とか「変化がない」って言われている人は、自分で変化を起こしてみてはいかがでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。