光風流いけばな展で皆様にご覧いただく作品説明の動画撮影が本日無事に終了しました。という事で魅惑のNG集をチョビっとだけ情報漏洩しちゃいます

こんばんは、内藤正風です。

今日は朝から動画の撮影をしていました。この動画は7月10日(土)11日(日)に開催する「光風流いけばな展」でお越しくださった皆様にご覧いただくためのものになります。

スマホかタブレットがあれば、作品を作り上げた作者の声をご覧いただくことが出来ます

光風流いけばな展では、数年前からいけばなの作品を作り上げた作者の作品の意図や苦労話などを、作品を展覧していただきながら動画でご覧いただくことが出来る様にしています。

これはスマホやタブレットの普及があるからこそ出来るようになったことですが、作品の横に設置しているQRコードを読み取るだけで、その作品を作り上げた作者の作品への思いや意図、作品制作中の苦労話、ぜひ見ていただきたいポイントなどをご本人の口から語っている動画をご覧いただくことが出来る様にしています。

いけばな作品は”ひととなり”が見えてこそ楽しみがより大きくなる

いけばな作品を見て、きれいね~とか凄いね~とかって皆さんそれぞれの感想をお持ちくださいます。しかしそれはモノ(物)としての感想に終始してしまい、そこに人気(ひとけ)は1mmも存在していません。
お友達とかが見に来てくださっている場合にはその限りではないですが、それにしてもお友達以外の作品は知らない人の作品ですから、会場内の作品は単なるモノになってしまいます。
なぜならそれは、人気(ひとけ)を感じることが出来ない物に、人は深く興味を持つことがないからです。

たとえば幼稚園の子供が書いた絵が展示されている場面を想像してください。
一生懸命に描かれている絵を見て、かわいいね。。とか、頑張っているね。。とかは感じるでしょうが、それだけですよね。
しかしそれが友達のお子さんの描いた絵だったらどうでしょう。
まったく感じ方が違ってくると思います。
あるいは知らない子供であっても、目の前で一生懸命に絵をかいていたらどうでしょう。単に絵が展示されているだけのものを見ている時とは感じ方が違ってくると思います。
この違いは何かというと「ひととなり(ひとけ)」を感じることが出来るか否かだけなのです。

光風流いけばな展では、「人」というキーワードを大切にしています

折角皆さんが一生懸命に作り上げられたいけばな作品ですから、やっぱりしっかりとご覧いただきたいと思うのです。
しかしそのためには、「人」というキーワード抜きには何もできないと私は思っています。

なのでいけばな展にお越しくださったパンフレットも、作者の皆さんの「ひととなり」を感じていただくことが出来る様にしていますし、作品説明の動画も作者を知っていただくことが出来る機会として考えているのです。

人の魅力は失敗したときにこそはっきりと表れる

人の魅力って様々な場面で感じることが出来るのですが、特に失敗をしたときにその方の魅力が一番に発揮されると思います。

たとえば今日行なった動画撮影では、スムーズに撮影が完了したものよりもNGを出したときとかのほうが、その人らしさがはっきりと出ます。
謝る人、フリーズする人、ごまかそうとする人、最高に人間臭い行動です。

なので私はこういう瞬間が大好きなんです。
あっ、誤解があったらいけないので書き加えておきますが、決して失敗を見て楽しんでいるんじゃないですよ。その瞬間に見える人間臭さが大好きなんです。

今日の撮影のNG集をチョッとだけお見せします

光風流いけばな展に作品を作り展示されている皆さんの人間味あふれる姿を是非とも知っていただきたいので、NGの一部を動画にまとめてみました。

2分強の超短編ですので、お気軽にご覧下さい。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。