私のスタンスは「全て予定通りに準備を行ない”時節”を見る」です。だって先が分からないから何もできないなんて言っていると毎日を無意味に過ごしてしまうのですから

こんにちは。内藤正風です。

”新コロ”の拡散防止のために、色々なものが自粛になっています。私も色々なイベントや教室が中止や延期になっており、平常時と比べると過ごし方が大きく変わっています。

光風流は今年、創流60周年を迎えています

光風流は今年、創流60周年を迎えました。
記念すべき節目の年に”新コロ”によって地球規模でこんなに大きなことが起こるだなんて、思いもよりませんでした。3月に予定していた創流記念研修も延期しましたし、これから世の中も光風流もどうなってゆくのか全く分かりません。
しかしだからと言って悲観しているわけでは全くないのですよ。

60年というと人間でいうならば ”還暦” にあたるわけですから、干支の一巡をして元に戻る年という事で初心に戻り、創流時の熱い思いを再確認して新たな一歩を踏み出さなければならないと、私は思っています。

今年は庚子の年であり、この干支が持つ意味は「新たな芽吹きと繁栄の始まり」です

今年は「庚子(かのえね)」の干支で、この干支が表す意味は「新たな芽吹きと繁栄の始まり」と古来より言われています。
今年の年頭に開催した光風流の新年会における挨拶でもお話させて頂いたのですが、今年はこの干支に相応しく次代に向けて色々な挑戦を行なう1年として位置づけ、私なりに色々な企画や準備も行なっていました。

なので今回の”新コロ”は、とても大変な事であるのは言うまでもありませんが、それと共に新たな取り組みを強制的に行なわなければならない環境となり、私が色々と考えていたことを今まさに実践し経験を積んでいかなければならなくなっていますので、取り組むべきことが沢山ありこれまでとは違う面で毎日忙しくしています。

私が今年を過ごすスタンスは「全て予定通りに準備を行ない、時節を見る」です

”新コロ”のおかげで、7月くらいまでお祭りをはじめとして大きな行事は中止が発表されています。ほんと何も予定を立てることが出来ない状況になっていますよね。

そんな中で私は光風流の全ての計画について、予定通りに準備を進めています。って言っても破れかぶれになっているわけではありませんよ。
私はこの”新コロ”について、今年1年は今のような感じでず~っと進んで行く可能性もあるのではないかと思っています。もちろん特効薬が開発されて1日も早い終息を願っているのは言うまでもありません。
そんな1カ月先が読めないという環境の中で、先が分からないから何もできない。。。と言っていると、この1年を無意味に過ごしてしまうようになります。

なので出来る事を行ない必要な変革をすることで、予定していた事業を開催をすることが出来るようにしたり、もしそれが無理な場合には、用意万端整った状態で延期をして来るべき時にはすぐにスタートを切ることが出来るようにしておこうと思っています。

塾や学校がネット環境で勉強をするようになっているのや、出掛けることが出来ないのでネットを使って飲み会を開催しているのと同じで、こんな時だからこそ新しい事に挑戦したり取り入れたりしながら出来る事を行なっていこうと思っています。

良いか悪いかではなく、いま出来そうなことやこれからに役立ちそうだと思う事にチャレンジします

既に光風流の講師の先生方には、私がこれからの光風流にとって必要になると思うスキルを身につけて頂くために課題を出させて頂いています。
講師の先生方に一堂に集まって頂き開催する研究会は延期していますが、個々のスキルを伸ばしたり開発することはいくらでもできます。ってか今だからこそするべき事があると私は思っています。

どこにも行くことが出来ないとか、家にじっとしていないといけないとか言って嘆いていても、この今の環境は1ミリも変りません。ならばどこにも行けなくジッとしていないといけない時だからこそ、自分のスキルを磨き開発し育てるという事の好機だと思うのです。

この不自由な時代の過ごし方次第で、人生が大きく変わると私は思っています。騒動が収まりヨーイドン!となった時に、すぐスタートを切ることが出来るのか否かの差は大きいですよ。
例えるならば時々ジョギングとかを軽くしながら靴を履いて玄関が開くのを待っているのか、奥の部屋でテレビを見ながら寝転がっていて靴がどこにあるのかすら分かっていない状態で玄関が開くのを待っているのかの違いという事です。

この1年の過ごし方によって、来るべき時以降が全く違うものになると思います。だって今の1日1日の過ごし方によって自分自身の底力が大きく変わっているのです。

自分の能力が育つってことは、自分の周りの人の役に立つ事ができたら喜んでもらえるって事なんですから。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。