いけばなを「お花を綺麗に生けるためのもの」だと思うから、楽しくなくなってしまうのです

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
いよいよゴールデンウイークも最終日になりました。あっ、もしかしたら「10日の日曜日までお休みだよ」って方も居られるかと思いますが、まあどちらにしても私はお仕事なので、全く関係ないんですけどね。(笑)

「いけばな」は、お花を綺麗に生ける事が目標ではない

「いけばな」って聞くと、綺麗にお花を生ける為のものが「いけばな」だって思われる方が多いと思います。いや、多いっていうか、大半の方がそう思われているんでしょうね。
けれど実は「いけばな」は、お花を綺麗に生ける事が「最終目標」ではないってご存じでしょうか。

ちなみにこれって流派によって違うかもしれませんが、少なくとも私共光風流はそのように考えていますし、私自身もそのように思っています。

”えぇ~っ!”って思われた方はこれから先読み進めてください。
”ふふふん~!知ってるよ~。” って思われた方は、もうここから先は読んでいただかなくても大丈夫かもしれません(笑)

「いけばな」の目指しているものは

それでは答えから申し上げます。「いけばな」は、お花の楽しみ方を学び広げる事が目的なんです。
もう少し付け加えるならば、お花の楽しみを学び広げる事で、「いけばな」をされている方自身が普段の生活やお仕事に役立つヒントやアイデアを生み出せるようになる自己成長を得るためのものだという事が出来ます。

「いけばな」と聞くと、お花を生ける技術や知識や作法というところにどうしても目が行ってしまいます。その気持ちはよくわかります。綺麗にお花を生ける事が出来るようになりたいから「いけばな」を習っているのですから。
けれど、それだけに留まるものではないという事です。

いけばなだけに限らず「知識」や「技術」の習得は、手段手法でしかない

そもそも何事によらず、技術や知識というものは、便利になったり人生を豊かにしたり楽しみを広げたりするための道具でしかないと私は捉えています。
知識や技術をどのようにして生かすか、自分にとってどう役立てるかという「知恵」こそが一番大切なのです。ここを捉え間違えるから、「いけばな」の場合には、いけばな自体を楽しむ事が出来なくなってしまうのです。

お花を綺麗に生けなくても大丈夫です。だってお花自体が綺麗なんですから!
決められた形に生けないといけないことは無いんです。だって誰にも迷惑かけないんですから!!
(笑)

「いけばな」を通じて何をしたいと思われていますか

「いけばな」をすることで、どんな事をしたいと思われますか?

お部屋にお花を生けて、その空間でちょっとリッチでゆったりとしたくつろぎの時間を過ごしたい。
子供さんやお孫さんと一緒にお花を生けて、同じ時間を共有したい。
生けたお花をキッカケにして、ご主人と会話を楽しみたい。
職場にお花を生けて、従業員や仲間の皆さんに安らぎを感じて良い仕事をしてもらいたい。
いけばなに魅力を感じている、同じ価値観を共有できる友人や仲間と、充実した時間を過ごしたい。
いけばなを通じて、今まで知らなかった世界を知りたい。

何でもいいんです。間違いなんてありません。
それぞれみなさんが思われることが全て正解なんです。

お花を生けたり飾る事を通じて、どんな物語を生み出したいのか

お花を生ける事や飾る事、そしていけばなを綺麗に生ける為の知識や技術は、それ以上でもそれ以下でもないのです。
だからこそお花を生けたり飾る事を通じて、自分の人生やお仕事のどんな役に立てたいのか、あるいは、どんな幸せ物語を紡ぎだす事が出来るのか、と言う事にこそ価値が有るのです。

人生やお仕事に役立てることが出来、自分の人生を豊かで幸せなものに出来るのが、いけばななのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。