”新コロ”で外出禁止になっているスペインでは、毎晩8時になると人々がバルコニーや窓ぎわに立ち、フロントライン(最前線)で戦っている医療関係者と警察官の栄誉をたたえる拍手を行なっているのをご存知ですか

こんばんは、お籠り中の内藤正風です。

今週末は各都道府県で外出自粛が要請されていて、爆発的な感染になってしまうかそうではないかの瀬戸際だというような事を耳にします。
人間が出来ることなんて小さく限られたことだと思いますが、しかしそれでも今自分にとって出来ることは行ないたいと思っています。

スペインで毎晩8時に、国民が自ら行っている事があるのをご存知ですか

昨夜、いつもお世話になっている先輩と話をしている中で教えてもらったのですが、外出禁止が続いているスペインでは、全土で毎晩夜8時になると人々がバルコニーや窓ぎわに立ち、フロントライン(最前線)で戦っている医療関係者と警察官の栄誉をたたえる拍手を行なっているそうなんです。

なぜそんな話を聞かせてもらったのかというと、この先輩のお嬢様はスペインの方と結婚されて現在スペインで生活をされておられて、そのお嬢様からの情報として先輩のところに連絡が入ったそうなんです。
動画も見せてもらいましたが凄いですよ。

サイレンで聞き取りにくいかもしれないですが、拍手もされているのが分かりますでしょ。

動画を見て、この国難をみんなで乗り越えようという国民の一体感、人に対する敬意と感謝、そういう思いがビンビン伝わってきて心が揺さぶられました。
そしてそれとともに今の日本の残念さに愕然としました。

日本では医療関係者の”差別”や”いじめ”もあると聞きます

いま日本では、お医者さんや看護師さんの子供さんが学校でいじめにあっているとか、奥様が看護師をされているのでご主人が会社へ出勤停止にさせられたとか、タクシーで乗車拒否が起こっているとか聞きます。

私自身も少し前に、地元の市内で感染者が出たときに「どこで出たの?だれ?どこのお家の人?」って言われている方を実際に何人も目にしています。
いや~、この時には凄く残念な思いでいっぱいになりました。だって魔女狩りじゃないですけれど、どこの誰かを詮索して無責任にワ~ワ~言っているだけの事なんですから。
言っている本人は自分がしているその行為によって、その後にどのような事が起こるかなんて毛ほども考えていないですし、そういう事で盛り上がる田舎気質っていうのは本当に大嫌いです。

ハッキリ言ってそういうレベルの人とは、その後の付き合い方を変えますけどね。だって仕方ないじゃないですか、私はそういうのが大嫌いなのですから。

「利己」の先に ”幸せ” は無い

私たちが今この様にして生活を営むことが出来ているのは、警察や病院関係者というような最前線で活躍してくださっている方がいて下さるからこそだという事を忘れてはいけないと思うのです。

自分さえよければよいという「利己的」な考えは必ず破綻すると思います。だって人間は人との関わりの中で社会を構築し生きているのは間違いないのですから。
山奥で1人で生きている人であっても、電気を使っていれば誰かのおかげでその電気を使えるのですし、道を歩いたらその道は誰かが作ったり整備したものなのですから誰かの世話になっているってことですよね。

人に対する尊敬が出来ない人は、人や物に対する感謝も出来ないと思います。
今自分が平穏に過ごすことが出来ている感謝、今日の食事をすることが出来ていることへの感謝、誰かが守ってくれている感謝、そういう事が分からず自分さえよければ良いという「利己」の考え方をしている限り、他人に目を向けることは出来ていないでしょうし、他人に目を向けることが出来ていないという事は人を大切にすることが出来ておらず、それはすなわち自分自身も大切に出来ていないという事だと思います。

敬意は目に見えるようにしなければ伝わらない

私はこの動画を見て、目に見える行動の大切さという事を改めて考える機会になりました。
警察や医療関係者に敬意を払っているといくら自分で思っていても、相手には伝わりません。だってテレパシーも人の心を読む能力も備わっていないのですから。

人間が一番大きな力を発揮することが出来るのは人から必要とされてる時だと思うのです。
警察関係者は外出禁止になる事によって総動員で治安維持に当たられているのだと思います。医療関係者は終わりの見えない戦いでみんなが疲れていると思います。
しかしそんな中で毎晩この様にして感謝や敬意や励ましをもらったら、とても大きな力になっていると思うのです。

敬意をはじめとして「心」は目には見えません。
だからこそちゃんと行動にして表さないといけないのだと思います。
経済も確かに大切です。しかし経済を至上と考えすぎて、人心が荒み、規律が無くなり、「恥」「敬意」「感謝」という心が無くなってしまったのでは、その先に幸せや豊かさなんて求めることなんて絶対にできないと思うのです。

この動画は是非とも1人でも多くの人にご覧いただきたいです。そして何かを感じて頂きたいです。出来ることならば家族や友達や仲間にも見てもらって、みんなで日本人のありようという事について意識する機会にしてもらうことが出来れば嬉しいです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。