大切なのは「お世話になったことは忘れず、お世話させていただいたことは忘れる」それが幸せの秘訣なんだと思います

こんにちは、内藤正風です。

今日は朝から夜まで光風流本部いけばな教室のお稽古日になっています。なので空いた時間には事務や雑務などもゴソゴソしながらなので、1日があっという間に過ぎて行っています。
おかげでこのBlogも、午前中から書き始めて隙間時間に書いていたらアップするのが夜になっちゃいました。
(笑)

いけばなは色んな方にお世話になることで成立しています

いけばなをしていると、色々な人のお世話になって初めて様々なことが前に進んでゆくことを痛感します。

流派は、役員や指導者の先生、そしてお稽古をされている皆さんのお力添えが無ければ全ての事が動いてゆきません。
教室も、皆さんがお知り合いやお友達を誘ってくださるから成り立っているのですし、お花屋さんや花器屋さんが必要なものを揃えてくださったり、会場を貸してくださる方があるからこそ教室として開催することが出来ているのです。
そのなかでも特に「指導に来てもらいたい」と言っていただいて開催している教室などは、声を掛けてくださった方があればこそなのですから、その最たるものだという事が出来ると思います。

長い人生の中では勘違いをしてしまう時もあります

とはいえ、若く人生経験が浅い時などには、全てが自分の力で出来ていると勘違いをしてしまうようなときがあるのも事実だと思います。
私はそう言う時期が一時期はあっても良いとおもっています。だってそう言う思い違いをする事ができるくらい実績をあげているって事なのですから。

ただそこで大切なのは、どれだけ早く自分の思い違いに気がつく事ができるかと言う事です。
まあ気がつくきっかけのほとんどの場合は、仕事を失って頭を打って気づくとか友人や先輩から説教されて気づくとかって感じで、自らというよりも外圧的要因の場合がほとんどなんですけれどね。

感謝っていうのは「お陰様で」の心

感謝の心って大切だと思います。って偉そうなことを言っていますが、そんなことを私がことさらに思う様になったのも、ひと歳を重ねてからなんですけれどね。(苦笑)
いや、若い頃に感謝の心がなかったのではないですよ。何かをいただけば“ありがとうございます“と自然に言っていましたし。
しかしひと歳を経てからは、ありがとうございますの重さというか心のありようというかそういうものが全く変わってきました。

その一番わかりやすい例は、捨てるものにも「お陰様で」という気持ちが自然に湧く様になったということです。
例えば下着とかは使っているうちに劣化してきますので、ある程度使ったら買い換える様になります。そんな時に昔なら、適当な大きさに切って車や単車いじりをするときの油汚れを拭くウエスなどにしてからことさらに思うこともなく捨てていたのですが、いつのころからか何かを捨てる時には「お陰様で。。ありがとう。。」と自然に思う様になってきました。

お世話になったことは忘れず、お世話させていただいたことは忘れる

今自分がしていることは、誰のお世話になったおかげで行なう事ができているのか。あるいは、今この状況はどういう事(誰)がきっかけで始まったのか。という様なことは決して忘れてはいけない事だと思います。

順調でうまくいっている時ほど、人はそれまでにお世話になったことなどを忘れてしまい勘違いをしがちです。
しかし、誰かにお世話になったことは忘れず、誰かのお手伝いをしたことは忘れるようにすることこそが大切だと思います。

とはいえ私自身も、“誰それにまるまるしてあげたのに。。。“なんて気持ちをついついもってしまいがちになりますので、今日のBlogはそんな自分への自戒も込めて書いてみました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。