信頼は一朝一夕に得ることはできません。そして信頼できるかどうかを判断しているのは本人ではないのです

こんにちは。内藤正風です。

今日は午後から出かけないといけないので、本部いけばな教室のお稽古は午後3時までという変則で開催しています。

 

信頼はコピー用紙と同じ

「信頼」って言葉は日常的に目や耳にしますよね。
私はこの信頼って“コピー用紙と同じだなぁ”って感じています。
どういうことかと、コピー用紙って一枚を手で持っても厚みを感じないですよね。
信頼ってこのコピー用紙の厚みと同じだと思うのです。

一つの信頼ある行動をしても、それは机の上に置いてあるコピー用紙一枚と同じなんです。厚みなんて全く感じません。
しかしそれが10枚積み重なったらどうでしょう。。。これじゃまだ高さはよくわからないかな。(笑)
50枚、100枚、位い積み重なると、チョット厚みを感じるようになります。けれどまだ高さは感じないです。ええ、厚みを感じる程度です。

しかし1000枚、10000枚と重なるとどうでしょう。
確実に高さを感じるようになりますよね。
これが私は「信頼」だと思っています。

積みあがったものを「信頼」と判断するか「どうでも良いもの」と判断するかは相手次第

ただここでポイントとなるのは、じぶんが「信頼」だと思って積み上げている紙を、相手の人がコピー用紙と思うか思わないかです。

コピー用紙って白けりゃ何でも良いってわけではありませんよね。紙質や厚さなどによってコピー用紙に使えるものとそう出ないものがあります。
「信頼」も同じだと思うのです。
自分はチャンとしていると思っていても、相手から見てそうではない行動をしていては「信頼」にはならないです。

すなわちコピー用紙にならない紙をいくら積み上げても、そんなものに価値や意味は生まれないですよね。
もちろんコピー用紙に最適な用紙と、使えない紙が混在して高く積み上げられていても、価値や意味は生まれてこないのは同じです。

そしてもう一つ大切なのは、相手が信頼があると感じるかどうかです。

いくら自分では100枚分も信頼を積み上げたのに。。。と思っていても、相手から見ると1000枚以上が信頼に足りると言うことでしたら、100枚なんて“まだまだ”って事になっちゃうのですから。

判断は相手がするけれど、信頼にたると思う行動を1つづつ積み上げるしかない

ここまで言うと、「そんな相手に全て委ねてしまうような事〜。。。」って思われるかもしれないでしょうが、結局世の中なんてそう言う事なんだとおもいます。

もっと極端に言うなら、世の中に正誤の区別なんてないんです。あるのはどう判断されるのかだけなんです。
「あの人は義理堅いひとだ」と言われていたらそう言う事なんです。本人がどう思っていようと関係なくね。「あの人は信頼できない」って言われていたらそう言う事なんです。

こんなふうに言うと「行動なんて関係ないんやん」って思われるかもしれませんが、決してそんな事はないですよ。
だって約束をいつも破るひとは信頼されないですし、相手のことを思って行動されている人は信頼されてゆきます。
すなわち、人が判断する基準となる「真理」は一つしかないのですから。

そんな事をふと思ったので、今日のブログにしてみました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。