全く無関係に思ったり、相反する存在に思うようなものが混ざり合って出来上がっているからこそ、欧米の文化は魅力的なんだと思います。これって"いけばな"とおんなじなんですよね。
こんにちは。
今日は移動のバスの中でブログを圧迫している、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
いつも海外に行くと感じることがあります。
それは「欧米の基本は保守的」だなぁーって事です。
アメリカとかのイメージって合理的で先進的ってイメージを持たれている人も多いでしょうが、絶対に生活の基本は"保守"なんですよね。
ワイキキの繁華街は深夜12時に閉店する
例えば先日行ったハワイで言うと、ホノルルで1番の繁華街ワイキキでも、深夜12時に大半のお店が閉まっちゃいます。
日本で大阪や神戸とかのような繁華街だと、朝までお店が開いていますよね。
人がいるんだから商売になるって感覚です。
しかしワイキキの感覚だと、12時には閉めるものって昔から決まっている。(もしかしたら条例で営業時間が決まっているのかもしれませんが。。。)とか、土日はお休みに決まっているとか、夜は家族と過ごすための時間だ、とかって言う感覚なんです。
ヌードに対する意識も、日本人は誤解している人が多い
女性や男性のヌードに対する意識も日本に比べると、極めて保守的です。
イメージでそう言うものについても開放的と思われがちですが、町の中で女性のおっぱいが露出した写真が掲載されている雑誌なんて絶対と言って良いほど目にしません。
先日ワイキキのABCストアで女性と男性の水着のカレンダーが売られていましたが(ヌードじゃないですよ)、adult onlyになっていました。
"先進性"と"保守性"と言う、一見すると相反するもののように思うバランス
これまで伝統的にしてきている事を変えようとすると、「なぜそんなことをしないといけないのか?これまでそれできているんだからそのままでいいじゃないか!」って言う考え方をする人も多いです。
アメリカは確かにいろんな部分で先進的ですし合理的です。
しかしその核にあるのは「保守的な考え方」なんですよね。
この先進性と保守性と言う一見すると相反するもののように思うのバランスが、欧米に行った時には見ていて本当に楽しいです。
私たちから見ていると、変えたら便利でいいのに〜って思うようなことを、頑なに守り続けている部分。
えっ!って思うような先進的な事をしている部分。
日本人には真似できないほど開放的な部分。
いけばなの作品も同様で、色々な違うものが混ざり合うからこそ、新しい魅力が生み出されるのです。
全くの無関係というか相反するような3つが微妙〜〜なバランスで混ざり合って欧米の文化が作り上げられているんだなーって感じますし、そんな様子を見ていて本当に面白いです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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