近年の24時間テレビの作為性から思った、「いけばなの作品作り」も作為性の塩梅を間違えないようにしないと「臭い臭い」作品になってしまうという事

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は光風流本部いけばな教室において、講習会を開催しています。

そんな中で、物作りに携わるものには必ず関係する「作為性」ということについて考える機会になったので、今日はそんな事についてブログを書きたいと思います。

作為性とは

作為性とは、わざと人の手を加えたものと理解して良いと思います。つまり「有りのまま」ではなく、「何らかの意図をもって人の手が加えられたもの」という事です。

いけばなは、この「作為性」とは切っても切り離す事が出来ないものになります。見苦しいところに手を入れる。自己の意図をもって形を作る。どの様な理由であろうと、「作為性」と無関係でいる事はできません。
そしてこの「作為性」の塩梅によって、魅力的になったり嫌味を感じたりするのも事実で、この辺りは作者の腕の見せ所というか感性感覚によるところと言う事が出来ると思います。

とそんな事を考えていたら、「24時間テレビが正にそうだなぁ」と思ったのです。

夏の風物詩24時間テレビ

8月の月末の土日は、毎年24時間テレビが放送されていますね。私が子どもの頃から記憶にある番組ですので、この継続する力は本当に凄いなぁと心より尊敬します。
とは言え、もう長らく24時間テレビを私は見ていません。まあそもそも私の身の回りに地上波の映るテレビがありませんけどね。(笑)

そんな中で、近年の24時間テレビに関する報道や情報を見ていて私は痛切に感じる事があります。それは「24時間テレビは止めるべきだ」ということです。
24時間テレビに色々なご意見があるのは、知っています。24時間テレビでヤラセが度々問題になっているのも知っています。24時間テレビで障害のある方や高齢の方、被災された方などが頑張っている姿が紹介され、その事で世の皆さんの大きな力になっているのも知っています。
今取り上げた事は私が24時間テレビを止めるべきだと思う理由ではありません。私が思う理由はたった1つ。「臭い」んです。

偽物が1つでも混じっていると、全てが偽物や嘘に見えてしまいます。

私が臭いと感じる原因は、たった1つです。作為性を物凄く感じて、偽物にしか見えないのです。
ちなみに偽物にしか見えなくなってしまったの理由は、大きいものが2つあります。

1つは、放送されている色々な物が全てヤラセに見えてしまうのです。
マラソンを一生懸命に走られているのですが、これまでの「ヤラセ」が記憶に残っているので、心の片隅に、「どこかでこそっと車で移動しちゃっているんじゃないかな?」って思ってしまうのです。
そして、障害者の方が頑張られている姿を取り上げられているのですが、感動させようとか泣かせようというテレビ局の作為性をとても強く感じてしまうのです。

言うなれば、宝飾店で偽物を黙ってお客様に売った事があるお店で金の指輪が並べられていても、金メッキの指輪が入っているかもしれないと疑りますし、そんな風にちょっとでも思ってしまうと、本物まで偽物に見えてしまいますよね。
あるいは殊更に、「苦労したんです。」「大変だったんです。」って言われれば言われるほど、心が覚めてしまったりもしますよね。

2つ目は、皆さんに募金を呼び掛けているテレビ局や参加している芸能人が、チャリティをすすんで行なっていないので、単なるイベントやテレビ局のポーズに見えてしまうのです。
24時間テレビは、皆さんから募金を募って世のために貢献しようとされているのですよね。だったら、その趣旨に賛同されるだけではなくチャリティーとして行動を起こしてくださるスポンサーや、芸能人をお願いされたらどうなのかと思います。

チャリティーに賛同してギャラをもらう。チャリティーに賛同して広告をバンバン流すって、どう考えても私には納得できないのです。
ギャラをしっかりともらわれている方から、募金をお願いされても、「まずは貴方が行動を起こして範を示されたらどうですか?それならば私も募金に賛同します」って私はなっちゃいます。
チャリティを大きく打ち出されているのならば、自らチャリティーの範を示すべきでしょうし、そう出来ないのならばこの番組でチャリティーを取り上げるべきではないと思います。
なのでハッキリ言って私は、チャリティービジネスとしか感じられないので、この番組はやめるべきだと思うのです。

悪い作為性は、そのモノ自体が「嘘」にしか見えない

少なくとも私には、この番組で取り上げられているものが、100パーセントの真実には見えなくなってしまい、疑いを感じてしまったり「虚」を感じる番組にしか映らなくなってしまっています。

世の中で頑張っている方を応援したいと思うのならば、この24時間テレビで取り上げるのではなく、日頃の放送の中でもっと取り上げて頂いた方が良いのではないでしょうか。
世の中で頑張っている方を支援したいと思われるのであれば、日頃の放送を通じてチャリティーをはじめとして、もっと支援してあげて頂いたら良いのではないでしょうか。

「偽物や嘘が一つでも混じっていると、そこにある全てが偽物や嘘に見えてしまう。」これは全ての世界においてそうでしょうし、全ての事においても当てはまるのではないかと思います。
私達の行なっている「いけばなの作品作り」も、この作為性の塩梅を間違えないようにしないと、今の24時間テレビの様に「臭い臭い」作品になったしまうんだなぁと改めて思う機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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