自ら色んな事を決めつけることで、自分の視野を狭めたり行動を制限してしまっていることって多いんです
こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
金曜~今日まで3日間開催した展覧会形式の勉強会を、無事に終える事が出来ました。
何かを作り上げたり、生み出すには、とても大きなパワーが必要
今日の16時に予定通り閉会して、17時過ぎに片づけも終わって解散。
片づけはや~~~~!!!
金曜に朝9時から会場設営をスタートして、展示する作品を生け終わったのが15時。
かかった時間6時間。
お花片づけて会場の撤収までして、皆さんが解散されるまでに1時間強(笑)(笑)(笑)
いつも思いますが、何事によらず何かを作り上げたり生み出したりするって、本当に大変な労力と時間が必要です。
例えるならば、氷山と同じなんだと思います。
目に見えているところだけではなく、陰に隠れている部分まで入れると膨大なものなんだと思います。
「古い物を壊さないと新しいものは生まれない」と言う言葉を聞きます。
確かに一理あると思います。
既存のものには、とても大きな力が宿っています。
だからこそ新しいものを生み出すときには古い物を壊す必要があると言うのも解ります。
ただそう言う中で、その壊そうとしている古いものが生まれた瞬間には、その時代の人達の膨大な力や熱意が注ぎ込まれて生まれてきたのだと言う事を忘れてはならないのではないかと思うのです。
沢山の「気付き」と「課題」を得る事が出来た3日間
話しを元に戻して、今回も色んな反省点が有りました。
ちがうな!反省点じゃない!!!
「気付き」と「課題」だ。
今回の3日間を通じて私が得た「気付き」と、私と光風流とこのイベントが進歩発展するための「課題」が見えました。
とっても素敵で素晴らしいところは、もっともっと伸ばしてゆきたいです。
大きなことも小さな事もイッパイあったので全部書いているわけにはいきませんので、今回の中で一つ上げるならば、私が不在でも粛々と光風流は歩みを休める事がないという点です。
みんなの力が集まって歩みを進めている光風流
昨日、私はこのイベント会場を離れて、どうしてもいけばな作品を生けに行かなければなりませんでした。
朝一から出かけて会場を不在にしていたのですが、特に何の問題もなくイベントは進んでいました。
なんなら私がいた今日よりも不在にしていた昨日の時間帯の方が、来場してくださった人の人数は多かったくらいです。(笑)
不在にするあたって、特に何かを準備して指示をして出かけたわけではありません。
「家元生け込みに行っているの。ふぅぅ~~ん」くらいの感じで、お出掛けから帰った時には関係の皆さんから「家元おかえり~~」って迎えてもらっていたくらいです。
組織を自らが先頭に立って引っ張ってゆくリーダー。
組織が自ら歩みを進める事ができるように導くリーダー。
どちらが良いのか私は解りません。
業界、業態、組織の規模、地域性、その他色んな事が全て違うのですから、これが正しいなんてことはきっと無いんだろうと思います。
時代の流れ、時代のニーズ、人々の価値観や好み、周辺の環境、そういうものは常に移り変わってゆきます。
例えば、私達は子供を見たら親愛の情の証として頭を撫でますが、タイでは頭に精霊が宿ると考えて頭を撫でてはいけない事になっています。
どれが正しくてどれが間違っているなんて決めつけること自体が、自分の視野を狭めてしまうのだろうなと思います。
目の前で繰り広げられている事についつい目を奪われがちになりますが、もっと俯瞰的な視点から物事を見たり、本質を見抜こうとする姿勢が大切なんだと思います。
終わりがすなわち次へのスタート
このイベントは毎年開催しているので、次回来年の開催に向けて気付いたり思ったことを早速に改善したり取り入れたりしてゆきたいと思っています。
挑戦したり試してみたい事もありますしね。
あ~次回が待ち遠しいなぁ!!!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。