仲間と過ごす時間は本当に楽しい。だから仲間をモットもっと楽しませたいって思うのです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
光風流は今年、創流65周年を迎えています。そのような中で記念の事業をいくつか行なうのですが、そんな中の1つとして、記念研修を開催いたします。1泊2日で光風流の皆さんと5月末にお出掛けするのですが、今日の午後から、その記念研修に向けた、当日の役割や注意などの確認のための会議を開催することになっています。
そんな中、光風流で開催している各種事業において、絶対に忘れてはいけない大切な事について今日は書きたいと思います。
「光風流だから」という考え方が抜けてはいけない
世の中には旅行と呼ばれるものはいくらでもあります。個人で行く旅行。家族で行く旅行。グループで行く旅行。地域や老人会や婦人会で行く旅行。ツアー会社で行く旅行。まだまだ種類があります。
そんな中で光風流の研修旅行が選ばれるために必要なのは、たった一つしかないと私は思っています。それは、他の旅行ではなく光風流の研修旅行でなければできない事にこそ価値があるという事です。
語弊を畏れずに敢えて言うならば、安さを求める人にはお越しいただかなくて結構です。田舎のおっさんやおばはんのしているような内容を求めている人にもお越しいただかなくて結構です。
だって安さを求めるのならば、安売りツアーに参加されたらいいんです。グループで行う旅行で安さに挑んでも安売りツアーの価格に太刀打ちできるものではありません。そして田舎のおっさんやおばはんがしているような内容を求めるのならば、老人会や婦人会の旅行に参加していただいたらいくらでも体験することが出来るのです。
私が言いたいのは、どの旅行が良いとか悪いという事ではありません。それぞれに特徴があり、そのような中で、光風流で行なう研修旅行でそれらを真似したのでは、光風流で研修旅行を行なう意味も価値も無くなってしまうという事です。
つまり「光風流だから」という考え方が、企画や運営を行なうにあたって抜けてしまったのでは絶対にいけないという事を申し上げたいのです。
日頃できない体験をする
では「光風流だから」という事は何かというと、まず一番に挙げることが出来るのは、個人の旅行や一般的なツアーやグループ旅行では出来ない、「体験」にこそあると私は思っています。
現在では日本中、世界中のあらゆるところに行くことが出来ます。しかし、それでもやっぱり特別な体験はまだまだありますし、一般には知られていなかったり、一般にはハードルが高かったりすることが存在しているのも事実です。
その様な中で、特別な体験の全てを網羅することはできなくても、個人の旅行や一般的なツアーやグループ旅行では出来ない内容を一つでも二つでも盛り込むことが出来れば、光風流の研修旅行に参加していただく価値があると思うのです。
安心して参加できる
「安心して参加できる」というと、そんな事決まっているやんって思われると思います。これほとんどの方が安全なので安心という風に捉えがちですが、実は安心の要素は安全だけではないってご存じでしょうか。
たとえば家族で出かける場合に、お年寄りがご子息やお嬢様など若い人の足手まといになってはいけないから、誘ってくれているけれど「みんなで行っておいで」って遠慮したっていうお話を、お稽古に来られている方からお聞きしたりもします。ちなみにこれは嫌だからという事ではなく、若い人は高齢者の不自由さが分からないからとか、若い人に気を使わせたくない、若い人に恥ずかしいところを見せたくない、などという、家族への愛や家族だからこその気遣いをしてしまうという事です。
そしてもう1つ、ここでいう「安心して」には、ご本人が安心して参加できるという事だけではなく、ご家族が安心して送り出すことが出来るという事も含まれています。「光風流の研修旅行だから、安心して送り出すことが出来る」ですね。
目先の金額で判断をすると判断を見誤る
世のほとんどの人が、値段で物を見ます。30,000円より25,000円の方が安いという判断です。
がしかし私は、価格は内容で判断しなければならないと思うのです。いくら500円の物であっても、必要としないモノには価値がなく、そんなものは高いのです。逆に30,000円の価格の物が、内容が50,000円の価値があれば安いのです。
もっと言うならば、他では出来ない体験や、安心して出掛けることが出来るという事はお金に換えることが出来ない価値なのです。
私はこれらの事は、光風流で開催している研修旅行だけではなくすべての事業を催すにあたって、絶対に忘れてはならない大切な事だと思っていますし、その思考に基づいて判断をしています。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。