「基本」とは、自分らしさを表現する土台であり舞台なのです
こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今日は午前中は教室でお稽古をして、午後から移動して会議、そのあと夕刻からはお祝いの会と続いているので、ブログをアップする時間がなさそうなので、バスの中でブログを書いています。
今日のバスは残念ながらコンセントがありませんでした。。。
いけばなには「型」というものがあります。
多くの皆さんが「型」と聞くと、堅苦しいとか窮屈と言うイメージを持たれるようですが、実は全く違うってことをご存じでしょうか。
「型」とは言い換えるならば「基本」です。
「基本」と言うのは一つの事を行う上で必要な土台となるものです。
いけばなではなく他のものに置き換えてこの「基本」を考えてみましょう。
基本がしっかりしているから超人的な事が出来る
自転車のBMXっていう、自転車で前輪を浮かして走ったり宙返りをしたりというようなアクロバティックな事をする競技があります。
この競技をされる人って、普通に自転車乗ったらムッチャうまいです。
地面にひかれた線の上を外れることなくチャンとまっすぐ走ったり、指定されたところでちゃんと停止したり、カーブも安全に曲がる事が出来ます。
ってか、普通の人よりも基本的な操作は格段にうまいです。
これが自転車でいうと「基本」にあたるのです。
人よりも格段に「基本」を習得していて自転車に乗るのがうまいから、その上に練習する事で前輪を浮かして走る事が出来るようになったり自転車で宙返りをする事が出来たりするんです。
自転車でまっすぐ走るのが精いっぱいだったり右や左に曲がる事が出来ない人が、宙返りや前輪を浮かして走ったりは絶対に出来ません。
「基本」は自分の魅力を発揮する為の土台であり、自分らしさを表現する舞台なのです
いけばなでも同じです。
「基本」と言うのは「土台」です。
「土台」が大きくシッカリしていればいるほど、お花で出来る事が増えると共に可能性が広がります。
色々な場所で、色々な材料にあわせて、色々な器を使って、その機会に相応しいお花を生ける事が出来るのです。
自分のしたいと思ったことや、イメージを形にする事が自由自在に出来ると言う事です。
すなわちそれは楽しみが広がるという事に他ならず、自分らしさを表現するためには必要不可欠な土台でもあるのです。
これってお仕事や日頃の生活でも同じことが言えますよね。
「基本」って実はとっても大切なものですし、自分の可能性を広げる土台であり舞台なのです。
そんな事をバスの中で ”ふっ” っと思ったのでBlogに書いてみました。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。