日々に変化がないとか面白くないと思っている方は、「節目」と「設え」を大切になされば人生が豊かで楽しいものになります

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は朝からチョコチョコ出掛けたりゴソゴソしたりで、私の苦手な雑務三昧の1日でした。私って雑務がなぜこんなに苦手なのかなぁと思って考えてみたのですが、メリハリや目に見えた節目がないからなのかなぁなどと思ったりします。

節目に定められている設えを行なえば、誰でもその機会を豊かなものにすることが出来る

日本って色んなことが本当によくできているなぁと思います。さすが日本建国から2685年の英知が、積み重ねられているからこそですよね。
なぜ急にそんなことを言うのかというと、日本の様々なモノって「節目」と「設え」によって必ずそうなるようになっていると思うからなのです。

一番わかりやすい例は「お正月」です。
お金が有ろうと無かろうと、大掃除がちゃんと出来ていようといまいと、仕事が全部済んでいようといよまいと、玄関に注連縄を飾った瞬間に「あ~お正月だぁ」という空気に、その場所も自分自身もなりますよね。食卓に「お節」が置かれた瞬間に、食堂の空気がお正月になりますよね。
そんな感じで適度な間隔で、季節ごとの「節目」が日本にはあります。そしてその節目ごとの特徴的な「設え」が定められています。
なので誰であろうと、その時期にその設えを行なえば、その空気にすることが出来るようになっているだなんて、日本は偉大だと思いませんか。

無形文化財としての「華道」

そんな日本に数々ある節目において、何よりも一番大きな力を発揮しているのは、他ならぬ「いけばな」であるのは間違いのない事です。

昨年、華道が「無形文化財」として登録されました。そして「華道」のわざを体得し精通した人々が構成員となっている「日本いけばな伝統文化協会」が、保持団体として認定されました。
これは華道が私たちの生活の中に浸透し、今日に至っているからこそに外なりません。
※詳しい事に興味がある方はこちらをクリックしてご覧ください。⇒⇒華道の無形文化財への登録について

華道が生活文化として、日本に沢山ある節目節目においてその設えを担うことによって、単なる彩りとしての役割だけではなく、場と空気と人の心を豊かなものにしてくれるのは皆さんご承知の通りでしょうし、そのような希少であり価値ある存在の華道に携わっていることを、私は誇りに思うのです。

節目や設えを大切にすれば人生が豊かで楽しくなります

生活に彩りがないとか日頃の生活に変化がないとか仰られている方にかぎって、節目や設えを大切になさっておられない傾向が強いように私は思っています。

お誕生日はお付き合いしているときや新婚の時だけのものではありません。お子さんが小さい時のだけのモノでもありません。お子さんがみんな独立して生活なさっていても、ご夫婦で生活なさっていれば年に2回は誕生日があるのです。別に所帯を営まれていても、お子さん夫婦やお孫さんが居られたらその人数の数だけ誕生日はあるのです。

一年はお正月から幕が開き、大晦日で幕を閉じるのです。その間に節分やひな祭りや花見や子供の日やと挙げていくと、毎月必ず何かの節目が存在していますよね。
それらを一つ一つ大切にするとともに、イベントとして楽しめば、人生は豊かになるし楽しいものになるのです。

人生を豊かで楽しいものに出来るか否かの境目は、節目を大切にすることと、その節目に合わせた設えを手間暇かけて行なうという事だと思います。
自分の人生は誰のものでもありません。自分のものです。自分で大切にしないともったいないですよね。
そんなことをふと思ったので、今日のブログネタに取り上げてみました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。