3月31日に思う、「節目」を意識し大切にすることでえられるメリットについて
こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
3月もいよいよ今日までとなりました。
今年も4分の1が過ぎ、残り4分の3となりましたね。今年を充実した時間にすることが出来るかどうかを確認してみる節目でもあると思います。
4月1日は年度替わりとしての「節目」です
明日4月1日は、年度替わりでもあります。新入学、進級、新入社、移動などなど、新しい歩みを進められている方も多い事と思います。
と、こんな風に書くと他人事の様に聞こえてしまうかもしれませんが、この節目という感覚は大切にしないといけないと思うのです。
人は慣れの動物です。緊張したりドキドキしたりしながら初めて行なった事も、いつの間にか慣れてドキドキしなくなるだけではなくマンネリ化してグダグダになってしまうなんてことも珍しい事ではありません。
そんな中で重要な役割を果たすのが「節目」を意識し大切にするという事だと思うのです。
例えばお正月なんてその最たるものだと思います。
1年365日、毎日日が暮れそして翌日には夜が明けるを繰り返しています。そんな中で気持ちを新たにし、悪かったことがあっても気持ちを切り替え、良いことが有ってもいつまでも浮かれていることなく気持ちを引き締める事が出来ているのは、1月1日を特別な機会として節目としているからにほかなりません。
いけばなのお稽古にも「節目」が大きな役割を果たしています
この「節目」という考え方は、いけばなのお稽古においても重要な役割を果たします。
いけばなのお稽古を始めると、最初は全ての事が初めてで目新しくウキウキワクワクしますし刺激的です。しかし1年とか2年とかお稽古を続けていると同じことの繰り返しになってしまい、悪い意味においてのマンネリになってしまいます。
こうなるとお稽古のためのお稽古になってしまい、効率的かつ効果的なお稽古ではなくなってしまいます。そこで1年に1度とか2年に1度の様ないけばな展などの発表の機会が大きな役割を果たすようになるのです。
発表の機会があると思うと、普段使わない様な器や珍しい花材を使ってみたくなったりします。あるいは少しでも良い作品を展示したいと思いお稽古に力が入るようにもなります。
つまり先に書いたお正月の様に、意識して節目を設ける事によって気持ちの切り替えになったり励みになったりすることが出来るようになるという事なのです。
節目は自分で設定するからこそ成長につながるのです
節目は無くそうと思えばいくらでもそうする事が出来ます。お正月もわざわざ新年を迎える準備を行なわなくても、新しい年はやってきます。だって毎日夜が明けて日が暮れてゆくのですから。いけばな展も開催しなくても、お花を生ける事は出来ます。
旅行に行かなくても生きてゆけます。外食をしなくても家でご飯を食べれば大丈夫です。
しかしそんな事をしていると、新しい楽しみを得たり、気持ちを切り替えたり、何か新しい事を始めるきっかけにしたり、あるいはこれまでを振り返ることも無くなってしまい、成長も学び刺激もなく、ただただ時間だけが過ぎてゆく人生になりかねないのです。
節目は無くそうとするのではなく自分で意識し、そして自分であえて設定することこそが、毎日の楽しみを増やしたり人生を充実させたりすることが出来る唯一の方法だと私は思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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